人並み

「人並みの幸せでいいから、欲しいな。」
二十代後半ともなると、そんな会話をすることも多くなる。

だけど、「人並み」と言っても、奥が深い。
既婚なのか、未婚なのか。
子供は男の子か、女の子か。
ペットは飼っているのか。
家は持っているか。

相手の考える「人並み」が、どの位置にあるのかわからないから、
結局「そうだね。」で話しは大体終わる。

もし、価値観の大きくズレた人が、こんな会話をしていたら
要注意だ。

その人の言う「人並みの幸せ」とは、
葉山に別荘を持ち、子供は女の子、習い事はヴァイオリン。
宇宙旅行に行くために、月10万を貯金することかもしれないから。