プールの住人

文字数 242文字

私はプールサイドで泣いていた。
クラスメイトのまさるくんが、最近私をいじめる。
今日もプールバッグを隠されて、やっとシャワーの下にあったのを
見つけたところだった。
「嬢ちゃん、泣いてるのかい?」
背後から、男の人の声が聞こえた。
用務員さんだろうか。
黙って泣いていると、男の人はやれやれ、といった口調で言った。
「おじちゃんでよければ、いつでも愚痴聞いてやるから。何かあったらここにおいで。」

そういうと、男の人はいなくなった。
辺りを見回しても、誰もいない。

プールを見ると、河童のお皿が浮いていた。

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