ギターの弾けないギタリスト
文字数 279文字
彼はロックが大好きだ。家で流す音楽は、もちろんロック。
格好も革ジャンに黒いブーツと、いかにもロッカーって感じだ。
そんな彼が新しいギターを買うというので、私も楽器屋についていった。
「よかったら、試し弾きされますか?」
店員さんにすすめられ、ギターを手に取った。
付き合い始めて一週間。
初めて彼の演奏が聴ける。
私は彼が弾くのを待った。
だが、ギターを色々な角度で見てるだけで、一向に演奏しようとしない。
しばらくして彼は、店員さんにギターを返して聞いた。
「すみません、初心者用のセットってありますか?」
店を出て、ギターを背負って電車に乗る姿だけは
一人前のロッカーだった。
格好も革ジャンに黒いブーツと、いかにもロッカーって感じだ。
そんな彼が新しいギターを買うというので、私も楽器屋についていった。
「よかったら、試し弾きされますか?」
店員さんにすすめられ、ギターを手に取った。
付き合い始めて一週間。
初めて彼の演奏が聴ける。
私は彼が弾くのを待った。
だが、ギターを色々な角度で見てるだけで、一向に演奏しようとしない。
しばらくして彼は、店員さんにギターを返して聞いた。
「すみません、初心者用のセットってありますか?」
店を出て、ギターを背負って電車に乗る姿だけは
一人前のロッカーだった。