第36話 下の子帰宅後

文字数 921文字

 軽いお昼ご飯を食べて、下の子は帰宅しました。

 休戦していた夫と再び戦争が始まった。世の中はロシアとウクライナの問題で混乱しているのに、安易に戦争という言葉を使っていいのか少し気になるがお許しを。

 下の子が帰省するときの送迎は、ターミナル駅なら夫、最寄り駅なら私のときが多い。どちらになるかは下の子の気分次第だ。今回は私が送った。取り留めのない話をしていれば、あっという間に着いてしまう距離。下の子の別れ際の言葉は

「さ

ならー」だったり

「へば!」だったり。(ちなみに我が家は秋田ではない)

そして私は

「行ってらっしゃい」

 何かと面白いことを言って笑わせてくれる下の子が居なくなると、本当に灯りが消えたようで淋しい。いつもなら送った後は真っ直ぐ家に帰るのだが、気分を上げたかったので寄り道をした。大した場所ではない。週に一度買物に来る鳩のマークのショッピングモール。いつもは食材真っしぐらな感じだが、今日は目的もなくブラブラと。

 柳井さんのお店にフラフラ。ブラトップが値下げされていたが、自分のサイズは既に残っていなかった。お姫様と執事のCMをしているケータイ屋で分からなかったことを相談し、説明を受けた。最後は雑貨屋に。食べてみたかったナーズグミを店頭で見つけ即買い。小一時間ほどの滞在。

『晩御飯、何食べようかなー』

 もちろん本日も夫の分は用意しない。気になっていたハンバーガー屋へ。お昼どきは過ぎていたが長蛇の列。密を避けるため断念し、別のショッピングモールに入っているハンバーガー屋を目指した。こちらはタイミング良くオーダー。出来上がりを待っている間に列ができていた。特徴ある芳しい香りを携えて、併設されたスーパーへ。ノンアルコールの缶ワインを飲んでみたかった。缶ワインは高価だが、ノンアルコールだからなのかリーズナブル。赤と白を。

 結局ショッピングモールのハシゴをして帰宅。いつもなら晩御飯の支度で、ザワつく時間。でも今日は撮り溜めた韓流ドラマを見まくり、お腹が空いたらハンバーガーを(かじ)ることにした。晩御飯の支度をやめて5日。久しぶりに解放された穏やかな気分を味わった。

 どんな状況であれ、自分を労わることの大切さをしみじみ感じています。
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