二つの砦
文字数 403文字
全隊が境界の半ばに入り込み、前線部隊はいよいよ最初の二砦の奪回にかかることになる。
二つの砦は、まっすぐ伸びる草地の道から東西へ分岐した道の先にある。
東西への道はいずれも深々とした森の中へ続いており、その十二、三メルーグ程の位置に、それぞれの砦はある。
一の隊が西へ、二の隊と三の隊が東へと向かった。
ミシンは、イリュネーの隊と並んで草地の中央に布陣して、いつでも援護に回れるよう待機していた。
その内に、状況の報告が入ってきて、西の砦は既に放棄されており、こちらの手に戻ったことになる。だが、その砦を守っていた人達はなにかおかしなことになっており、とにかく完全に生き残りもいない状態だ、という。
悲惨な状態だ、と兵の一人は付け加えた。
ミシンの隊にはこの西の砦に合流し、その「片付けを手伝ってほしい」とのことだった。
ここにおぞましい、二つの砦の戦いの幕が開ける。
二つの砦は、まっすぐ伸びる草地の道から東西へ分岐した道の先にある。
東西への道はいずれも深々とした森の中へ続いており、その十二、三メルーグ程の位置に、それぞれの砦はある。
一の隊が西へ、二の隊と三の隊が東へと向かった。
ミシンは、イリュネーの隊と並んで草地の中央に布陣して、いつでも援護に回れるよう待機していた。
その内に、状況の報告が入ってきて、西の砦は既に放棄されており、こちらの手に戻ったことになる。だが、その砦を守っていた人達はなにかおかしなことになっており、とにかく完全に生き残りもいない状態だ、という。
悲惨な状態だ、と兵の一人は付け加えた。
ミシンの隊にはこの西の砦に合流し、その「片付けを手伝ってほしい」とのことだった。
ここにおぞましい、二つの砦の戦いの幕が開ける。