第1話 歴史
文字数 1,299文字
1945年 突如飛来した巨大隕石により極東の鎖国国家『ヤマト皇國』は滅亡した。これにより世界大戦は終結したが、隕石による被害は地球全体に及び、多くの死傷者が出た。
1946年 帝星・帝英・華王の三大大国が中心となり『世界統一機構』(WUO)が発足され、全世界的な復興が進められた。
1960年 爆心地ヤマトの調査が進む中で、隕石が未知の汚染物質『宇宙的恐怖』(コズミックホラー)を含んでいたことが判明する。
1965年 『宇宙的恐怖 』により突然変異を遂げた新生物群が生物学者ダーレスにより発見される。
1970年 この生物群は
『神子 カンノコ』と名付けられた。
これ以降、神子と人類の戦いは続いている。
「こういった経緯で忌まわしき怪物は出現し、一世紀経った今も私たちの脅威となってるわけですね。さて今日の授業はここまでなんで、皆さん気をつけて帰ってくださいな。あと進路相談のプリントは明日までなので忘れないように」
──終鈴が鳴り老教師が去ると、生徒たちは帰りの支度を始める。
「なぁノア、進路どうした?」
金髪でヤンキー風の男子学生が後ろの席の生徒に話しかける。
「アーカム養成学校に進むことにした」
ノアと呼ばれた青い目の少年は静かにそう答えた。
「物好きだなぁお前。なんで化け物と戦う仕事なんかやりたいんだよ」
「俺は……人を助けたいんだ」
「えっ?」
「いやなんでもない。ただ給料が良いからな」
「確かにそれは魅力的だな。お前の家、家族多いしな。あっそうだ、今日はカラオケ行くよなー」
「悪い。今日は用事がある」
褐色の青年は少しだけ申し訳なさそうにしたものの、あっさりと誘いを断り鞄を持った。
「なんだよノリ悪いなぁ! せっかく後輩のイドーラちゃんも来てくれるのに。あのJKインフルエンサー配信者のイドーラちゃんだぞ!?」
「誰だよ、それ。ちょっと要素盛りすぎじゃないか? というかカラオケは男だけで行った方が楽しいだろ」
「うっせーわ陰キャ! てか用事ってなんだよ」
「保育園のお迎えだ。じゃあもう帰るよ」
「わーったよ、また誘うわ。次はぜってー来いよ」
「おう、じゃあな」
そう言って彼は教室を去った。天神 ノアは人と関わるのは嫌いではなかったし、それなりに友人と呼べる人もいた。
確かに彼は金髪の同級生のことを友と認めてはいるが、決して本心は露 にしないし、信頼もしていなかった。
誰に対しても彼はそうであった。それが友人であっても恋人であっても恩師であっても信頼には値しない。
1つだけの例外、それが家族である。天神ノアにとって家族は人生の全てで、唯一信頼できるものであった。
Count the chaos
現在、天神ノアの使える能力は……
・創世の天神 ???
驚異的な自然治癒能力。欠損箇所が大きい場合は治癒に数時間かかることもあるが、心臓を完全に破壊されない限り死ぬことはない。
おまけ
天神ノアの初期ステータス
クトゥルフ神話trpgルールブック6版仕様
STR(筋力)10
CON(体力)7
POW(精神力)20
DEX(敏捷性)15
INT(知性)12
※作中に登場するSAN値の表記はTRPGのルールに乗っ取ったものではありません。
1946年 帝星・帝英・華王の三大大国が中心となり『世界統一機構』(WUO)が発足され、全世界的な復興が進められた。
1960年 爆心地ヤマトの調査が進む中で、隕石が未知の汚染物質『宇宙的恐怖』(コズミックホラー)を含んでいたことが判明する。
1965年 『
1970年 この生物群は
『神子 カンノコ』と名付けられた。
これ以降、神子と人類の戦いは続いている。
「こういった経緯で忌まわしき怪物は出現し、一世紀経った今も私たちの脅威となってるわけですね。さて今日の授業はここまでなんで、皆さん気をつけて帰ってくださいな。あと進路相談のプリントは明日までなので忘れないように」
──終鈴が鳴り老教師が去ると、生徒たちは帰りの支度を始める。
「なぁノア、進路どうした?」
金髪でヤンキー風の男子学生が後ろの席の生徒に話しかける。
「アーカム養成学校に進むことにした」
ノアと呼ばれた青い目の少年は静かにそう答えた。
「物好きだなぁお前。なんで化け物と戦う仕事なんかやりたいんだよ」
「俺は……人を助けたいんだ」
「えっ?」
「いやなんでもない。ただ給料が良いからな」
「確かにそれは魅力的だな。お前の家、家族多いしな。あっそうだ、今日はカラオケ行くよなー」
「悪い。今日は用事がある」
褐色の青年は少しだけ申し訳なさそうにしたものの、あっさりと誘いを断り鞄を持った。
「なんだよノリ悪いなぁ! せっかく後輩のイドーラちゃんも来てくれるのに。あのJKインフルエンサー配信者のイドーラちゃんだぞ!?」
「誰だよ、それ。ちょっと要素盛りすぎじゃないか? というかカラオケは男だけで行った方が楽しいだろ」
「うっせーわ陰キャ! てか用事ってなんだよ」
「保育園のお迎えだ。じゃあもう帰るよ」
「わーったよ、また誘うわ。次はぜってー来いよ」
「おう、じゃあな」
そう言って彼は教室を去った。
確かに彼は金髪の同級生のことを友と認めてはいるが、決して本心は
誰に対しても彼はそうであった。それが友人であっても恋人であっても恩師であっても信頼には値しない。
1つだけの例外、それが家族である。天神ノアにとって家族は人生の全てで、唯一信頼できるものであった。
Count the chaos
現在、天神ノアの使える能力は……
・創世の天神 ???
驚異的な自然治癒能力。欠損箇所が大きい場合は治癒に数時間かかることもあるが、心臓を完全に破壊されない限り死ぬことはない。
おまけ
天神ノアの初期ステータス
クトゥルフ神話trpgルールブック6版仕様
STR(筋力)10
CON(体力)7
POW(精神力)20
DEX(敏捷性)15
INT(知性)12
※作中に登場するSAN値の表記はTRPGのルールに乗っ取ったものではありません。