第6話 完結
文字数 291文字
テレビの世界に本格的に進出するようになってから三年後。南小路大五郎にとって初となる大河ドラマの主役のオファーが舞い込んできた。
しかし、既に大型バラエティのレギュラーも決まっており、どちらかを選択せねばならない状況に追い込まれた。
「やっぱり大河ですよね。なんだかんだ言っても俳優が本業ですから。バラエティの話は断っておきます」北柳はスマートフォンを手に言った。
しかし南小路はちょっと待ったと制する。
「いや、俺にいい案があるぞ」
「何ですか、いい案って?」
北柳を睨みつけながら、南小路はしたり顔でこう言い放った。
「簡単だ。織田信長の格好をしながら、鼻にザリガニを挟めばいいんだよ」
しかし、既に大型バラエティのレギュラーも決まっており、どちらかを選択せねばならない状況に追い込まれた。
「やっぱり大河ですよね。なんだかんだ言っても俳優が本業ですから。バラエティの話は断っておきます」北柳はスマートフォンを手に言った。
しかし南小路はちょっと待ったと制する。
「いや、俺にいい案があるぞ」
「何ですか、いい案って?」
北柳を睨みつけながら、南小路はしたり顔でこう言い放った。
「簡単だ。織田信長の格好をしながら、鼻にザリガニを挟めばいいんだよ」