第五章 ボブ

文字数 1,895文字

「で、どうするんだ」
ドフィンクスに聞いたピキー。
「ニューヨークの先に森があるから、だからニューヨークに来たっていう訳さ」
「えぇー、ニューヨーク観光とかしないの?」
ピキーはそういう気持ちだった。
「でもニューヨークの都市部に行きたいけど何キロもあるからなー、爆走シューズは充電できているか?ピキー」
「充電はまだだ、ドフィンクス、じゃあ歩きか?」
「そういうことになるな」
二人は空港から外に出た。
「地獄の歩き旅の始まりだ」
重い鞄を持っていると、空港から見えなくなるまで歩いていた。
「もうこんな所か・・・」
「ピキー、休憩はまだだ」
ドフィンクスは気づいていた。
「休憩しようぜー」
「するっかよ」
ドフィンクスも休憩したいが歩いている。
「休憩!休憩!休憩!」
休憩コール?をピキーはしている。
「うるさい!じゃあ休憩してやるよ」
休憩場所は道が開けて永遠に続くような道があった。そこにたった一つの大きな石が、
「これで座れるぜっ・・・あっ!」
石がすべすべしていて倒れた。
「石は座れないか・・・」
「そうだな、じゃあ行くぞ、ピキー」
と言った瞬間、ダンボールの板があった、ピキーは思いついた。
「ドフィンクス!良いことがあるな」
「なんだよ、」
「ヒッチハイクだよ」
そうダンボールの板に場所を書いてヒッチハイクしてもらうというのが作戦。
「ペンあるか?」
「速度整備可能ペンがあるぜ」
速度を早くしてペンを書いた。
「ようし、書いたぞ」
ピキーが見ると乱雑な字があった。

グランドペッピーの森へ
少年にヒッチハイク

「なんだよ、少年にヒッチハイクって、」
「まぁそこは気にするな」
書いたダンボールの板を道路に見せつけた。
「なかなか来ないなー」
「そんな作戦できるのか?」
すると僅かに車がいた。黒色の車で汚れている。
「すみませーん!ストップストップ!」
黒色で汚れた車は二人に当たりそうな距離でギリギリで止まった。
そして前の扉が開いた、運転席にはサングラスをかけたおじいちゃんがいた。
「よう、少年、ヒッチハイクとは、」
「えぇ、」
サングラスのおじいちゃんは喋った。
「わしの名前はボブ・マンリーだ。ボブって言ってくれ、あんさんたちは?」
「ピキーとドフィンクスです、俺がピキー、あいつがドフィンクス」
簡単な自己紹介をした。
それからなんか喋った。
「あのダンビーが狙っているエメラルドか・・・わしも取れたら金持ちなのに、であんたらが先にダンビーよりもエメラルド?それは無理だな」
「なんでですか?」
「それはダンビーの方が圧倒的に情報量が多いからだ」
と説明した。
「まぁ家出ならわしもしたわい、少年時代にそっくりだな」
「えへへ」
ピキーは笑った。
「ようし、グランドペッピーだろ」
「あ、ボブさん、ニューヨークの都市部です」
ドフィンクスが訂正した。
「あ、そう?もうすぐだな、わしはずっと旅を続けた、もう30年以上だけどな、この車を使い続けて」
と熱く語ってくれた。
「俺にも一人仲間がいてよー、サブラー・ダキニコスていう名前だったな、でもそいつ一人で生きていくとか言ってよー、はあ、まぁしょうがない、あいつはどこに行ってや・・・」
と悲しくなっていた。
「でもボブさん」
ピキーはボブに向けて言った。
「サブラーさんは頑張って生きていますって、ボブさんのことも忘れずに」
と言い放った。
「そうだなピキー君、お、来たぞ都市部に」
そこはレンガの高いビルが立ち並び、レトロな店があった。
「扉を開けるぜ」
パカッと開いた。
「じゃあな、お二人さん」
「ボブさんありがとうございました」
「いやいや、じゃあね」
ボブは乗って行って先に進んでいった。
「ようし、じゃあグランドペッピーへ向かうぞ」
「おう、」
こうしてまた地獄の歩きが始まるのである。
「ふぇー、疲れるぜ」
「爆走シューズは?」
見てみると充電完了となっていた。
「嬉しい!充電満タンだ」
「これで気楽に・・・」
すると町人が何か話していた。
「今日はピッグな笛吹男ピサーヌの誕生祭だぜ、ジョール」
「へへっへ!そうだぜ、憧れのピサーヌさんの誕生祭とは非常に楽しいそうだな、エントラン」
ジョールはピッグな笛吹男ピサーヌを拝めていた。
「聞いたか、ドフィンクス今夜は大騒ぎだぜこりゃあ」
「へぇー、だからなんだよ行くぞ、」
関係のないことなので無視した。
「爆走シューズは付けた?」
「じゃあスタートだ、」
その瞬間ピキーは驚いた。
「ちょっと待ってくれ、あいつらのことを聞いてくれ」
またもジョールとエントランの話に突っ込んだ。
「そう言えばあの世界的な怪盗、ダンビーちゅうやつが何者かに誘拐されたらしい」
「しかもあのピーサヌの誕生祭に誘拐場所がわかるらしいぜ」
二人はその瞬間驚いた。



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