第1話 朝のルーティン
文字数 435文字
寒い。
札幌にきて初めての十一月、覚悟はしてたけど、この寒さにはなかなか慣れることができない。
今朝は薄っすらと雪が積もっていたからショートブーツを履いてきたのに、地下鉄駅前の横断歩道の白の部分で思いっきり滑ってしまった。何とか転ばずに済んだけど、朝から嫌な汗をかいた。
無事に職場に着くと教職員通用口から中に入り、職員室で打刻する。朝礼が終わると、ほかの先生たちから離れて、私の仕事場である保健室に向かう。
換気しながら軽く掃除をする。エアコンの温度設定は十九度。今日みたいな寒い日はもっと上げたいのに、地球温暖化がなんちゃら言って学校側は許してくれない。
加湿器に、水溶性のラベンダーのアロマオイルを一滴入れる。これは自前のオイルである。アロマテラピーとして有効だと思うのだが、もちろん学校にそんな予算はない。それに香りが苦手な生徒もいるかもしれないので、ほんの微かに匂う程度。
入口の消毒液を補填して、朝のルーティンはおしまい。
さあ、今日も生徒がやってくる。
札幌にきて初めての十一月、覚悟はしてたけど、この寒さにはなかなか慣れることができない。
今朝は薄っすらと雪が積もっていたからショートブーツを履いてきたのに、地下鉄駅前の横断歩道の白の部分で思いっきり滑ってしまった。何とか転ばずに済んだけど、朝から嫌な汗をかいた。
無事に職場に着くと教職員通用口から中に入り、職員室で打刻する。朝礼が終わると、ほかの先生たちから離れて、私の仕事場である保健室に向かう。
換気しながら軽く掃除をする。エアコンの温度設定は十九度。今日みたいな寒い日はもっと上げたいのに、地球温暖化がなんちゃら言って学校側は許してくれない。
加湿器に、水溶性のラベンダーのアロマオイルを一滴入れる。これは自前のオイルである。アロマテラピーとして有効だと思うのだが、もちろん学校にそんな予算はない。それに香りが苦手な生徒もいるかもしれないので、ほんの微かに匂う程度。
入口の消毒液を補填して、朝のルーティンはおしまい。
さあ、今日も生徒がやってくる。