第31話:息子の引越と池田君の肺がん手術と退院

文字数 1,647文字

 そして担当者が夢想さんですか聞くので、そうですと言い3人様の見学ですねと確認した。そして直ぐに歩き出して最初に一番高い海側の3LDKの部屋を見せてくれた。そこからの景色、まるで高級ホテルと言った感じで申し分なかった。その後、2DKのマンションも見せてくれたが、このマンション自体の立地が良いので北側でさえなければ全く問題なかった。

 見学後、N不動産の担当者にお礼を言い近日中に返事するというと吉報をお待ちしていますと言われた。その話を夢想は善一と陽子に連絡すると、みなとみらいのMMタワーズと言って、陽子は驚いていた。善一も、すごい所に引っ越すねと言い、引っ越したら、是非、お邪魔しますと言った。同居人の兼松幸子さんが素晴らしい事ねと自分の事のように喜んでくれた。

 私も家賃払いますというので、美味しい料理をいただいていますので結構ですと世之介が言った。翌朝、マンション部屋を案内してくれた池田君の旧友に電話して、買うと言い、早急に会いたいというと今晩20時にMMタワーへ必要書類とハンコ持参で、おこし下さいと言われた。そして、その晩、MMタワーの1室で必要書類を提出して、書類にハンコを押して、契約が成立した。

 そして、明後日以降なら、いつでも引っ越せますと言われた。2月12日に引越する手配をとり2月11日に朝8時過ぎに、引越業者の8tトラックと6人の若者が保土ケ谷の橫浜市営団地の世之介の部屋に来て2階のマンションから、手早く、荷物をトラックに積み込んで12時前に終了して、みなとみらい、MMタワーへ向かい、13時前に到着。

 、荷物を下ろし始めて18時前には荷物を完全な形で部屋に運び入れてくれた。池田君は4tトラックで、その翌日に1人で引っ越して来た。2月12日に池田君と夢想家の3人で近くのレストランで引越祝いをして一緒に食事した。そして、翌朝から陽が上がり暖かくなる昼に防寒着を着て、このマンションを出て、インターコンチネンタルホテルの海側を30分散歩するのを日課にした。

 しかし、池田は、きついと言って週に1、2度、顔を見せていた。兼松、おばあちゃんは健脚で中華街まで往復40分を歩いた。そして5月になるとバラのシーズンで、山下公園、港の見える丘公園へ出かけては、きれいな写真をとってきて、楽しんだ。そして、今年、エスティマが10年目に入るので、また、新型のエスティマハイブリッドに買い換えた。

 やがて、夏になると、新型のエスティマに夢想家の3人と池田君の4人で冨士五胡と冨士高原に出かけて高原ドライブを楽しんで日帰りした。また7月の暑い日には野辺山のホテルに1泊して、清里公園、八ヶ岳の高原をドライブして、新鮮な夏野菜を買い込んで、帰って来た。そして、10月、秋に入った。そんな時、夢想が池田君に定期検診してるのと聞くと、いやと言った。

 どこも悪くないと笑いながら言うので、もう65歳になるのだから検診受けるべきだよと言った。そして夢想家の3人と近くのけいゆう病院に10月4日検診に行った。その1週間後、池田君だけ病院に来るようにとの通知が来たので世之介に一緒について行ってくれと言われ出かけた。徒歩、数分でついて、内科外来で順番を待ち、外来に入った。

 親しい友人ですが聞いても良いですかと聞くとかまないと言われ入った。検査値を見ると2割位の所にマークがついていた。そして、いきなり、MRIとCTスキャンの検査をした方が良いと言われた。その理由はレントゲンに嫌な影のようなものが映ってるようにも見える点と血糖値、血圧、心拍数、ヘモグロビンなどが異常値に入っている

 そこで、運動と薬を飲み始めていただきますと言われ4種類の薬を処方された。それを見て、そんな悪いのですかと池田が言うと、正確には悪い可能性が高いので、白か黒かはっきりさせた方があなたのためだと冷静に言った。そして煙草は吸ってますかと言われ、今は、たまにですが、仕事していた7年前は1日1箱くらいすっていたと言った。
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