第15話 ご主人様が喉を突いて、口の中でいっぱい出してくださって

文字数 2,614文字

「先っちょを舌でペロペロ舐めてごらん」

 指示され、愛実はゆっくりと巨根の根本を握る。
 熱い。
 熱く、力強く脈打っている。
 ゆっくりと肉棒を自分の方に倒す。
 目の前に、理性を木端微塵に破壊しそうな塔の頂がある。
 愛実は舌を伸ばし、チロチロと舐める。

「おばさん、もっと唾を出して音を立てながら舐めて。あと、僕の目を見ながら舐めてごらん」

 言われるがまま、愛実は舌に唾液を溜めて、先端をベロベロと舐める。
 そんな姿の自分の目と謙信の目が合う。
 絡み合う視線で、愛実の股間からまた愛液が漏れる。

「じゃあ、口いっぱいに頬張って、吸ってごらん」

 謙信の右手が愛実の髪を掴む。
 愛実は精一杯口を開けて、巨大な男のシンボルを口の中に迎え入れる。
 舌を絡ませ唾液を出しながら、ジュボジュボと吸う。
 さらに頭を初めはゆっくりと、徐々に速度を上げながらピストンしていく。
 指示されたわけではない。
 
 謙信に気持ち良くなってほしい。
 謙信に褒めてほしい。
 謙信に独占されたい。
 謙信を独占したい――『牝』としての全ての感情をこめて、愛実は謙信のシンボルをしゃぶる。

「ああ、気持ちいいよ。おばさん、いい子だね」

 いたずらっ子のような謙信も魅力的で。

 『いい子』なんて褒められたのも何年ぶりだろう。
 『良妻』や『良き母』とは言われた。
 それは嬉しかったが、女心はくすぐられない。
 満たされない。
 
 ジュブッジュブッと音と立ててしゃぶっていると、髪を掴む謙信の手に力が入った。

「今日が最後の一日だけど、新しいことをして、二人で楽しもうよ」

 謙信の左手で後頭部を掴まれロックされる。
 中途半端に肉棒を咥えた状態。
 そこから、ズボズボと巨大な肉棒が口の中に侵入してくる。
 口腔内が、男のシンボルで満たされる。
 むせ返るような男の人の濃い匂いが充満する。
 口腔内への侵入は止まらず、ついに巨根の根本まで愛実の口に突き刺さる。
 喉奥にまで達し、咳き込みそうになるが、咳が出る空間すらない。
 ゴフゴフとくぐもった音が口から洩れるだけだ。
 顎が外れそうになり、涙が目に溜まる。

「ゴホッオウッ! ウェーホッウ!」

 急に謙信が肉棒を引き抜く。
 美貌に似合わなず激しく咳き込み、肉棒と唇との間に、何本もの太い唾液の糸ができる。

「おばさん、その唾の糸を全部綺麗に飲んでごらん」

 咳き込む自分に構わず、冷徹に下される指示。
 だが冷たさは感じない。
 ペットにされたような心地よさがあった。

 咳き込みながらも、愛実は幾筋もの太い唾液線を丁寧に舐めとる。
 直後、再び髪と後頭部を掴まれ、喉奥まで肉棒を一気に突っ込まれる。
 その横暴さに酔っている自分を発見して、羞恥を感じる。
 同時に、堕ちたことを実感する。
 
 次の根本まで突っ込まれている時間は、長かった。
 頬を涙が伝う。
 だが、気道のどこかが開いたような感覚があり、先ほどよりも咳き込まずに済んだ。

「もうイラマに適応するなんて、おばさんの体は、いや、おばさんっていう女は、セックスのために生まれてきたんだね」

 それを褒め言葉と愛実は受け取る。
 そして願う――謙信のセックスの相手が、今後は自分だけであってほしいと。

 口腔を満たす肉棒に変化が見られた。
 喉奥に突っ込み放しではなく、徐々にピストンが始まった。
 少し抜かれたと思うと、すぐ喉奥を突かれる。
 さらに、先端が喉ではなく、頬に突き刺さる。

「おばさんのほっぺた柔らかいね。凄く気持ちいいいよ」

 ほっぺの一部分が歪に尖って盛り上がる。
 口腔内を蹂躙させ、しゃがんだ姿勢も手伝ってか、また愛実は失禁してしまう。
 放尿で終わらず、細く鋭い勢いで潮まで吹いてしまう。

「ああ、おばさん、僕、気持ちよくなってきたよ。ここからは、おばさんがしゃぶってみて。一生懸命しゃぶったら、ご褒美に口の中で出して、飲ませてあげるから」

 言葉の内容に頬を赤らめながらも、愛実は手と舌と口を使い、渾身の力で肉棒に口でご奉仕する。
 
 これが私にできる最大の愛情表現だから――その真実に辿り着いた愛実に、もう躊躇はなかった。
 
 卑猥な音を立てながら、青年の立派なイチモツをしゃぶる。
 謙信を見上げる。
 満足げな表情を見て安堵し、嬉しくなる。
 ご奉仕することに喜びを感じる。
 
 この自分が本当の『宮原愛実』なんだと気付く。
 
 気付かせてくれた謙信に、お口で最大限の謝意を伝えなければ。
 かいた汗は嘘をつかない。
 努力が実ったようだ。

「ああ、気持ちいいよ、おばさん。いっぱい、口の中で出してあげるからね。全部飲むんだよ。返事は?」

 男のシンボルで口腔の大半が占められているので、

「ふはぁい」

 と間の抜けた返事になってしまう。

「よし、出すよ」

 愛実の口の中で、爆発が起きた。
 肉棒の先端が咆哮をあげた。
 大量のドロッとした白濁液が噴出する。
 あまりに多量で、愛実は思わず口からこぼしそうになり、慌てて口を引き締め、
 落とさないよう手を口にもっていく。
 濃さは特濃でむせ返りそうだ。
 鼻から生々しく男くさい息が抜けていく。
 飲んでいかないと、本当に口から溢れてしまう。

 ゴクリッ。

 喉を鳴らしながら、愛実は謙信が放出した特濃ミルクを飲む。
 考えれば、それは謙信の分身。
 そう思うと、一口一口が愛おしい。
 口内を満たす白濁液の苦味さえ、甘美に感じる。

 長い時間をかけて、たっぷりと口内にぶちまけられた謙信の分身を、丁寧に飲み込んだ。
 目はトロンとし、ウットリとした顔つきになっていることを、愛実は自覚している。
 心がそうなっているから。甘く溶けそうだから。

「おばさん、美味しかった?」

「美味しかったわ」

 愛実は凛とした態度で肯定する。

「また、飲みたい?」

「ええ、飲みたいわ」

「どれくらい、飲みたいの?」

「毎日、いっぱい飲みたいわ」

 そこで謙信が一拍置く。
 その理由も後に続く言葉も、愛実には察しがついた。

「でも、今日が最後の日だよ。おばさんも、そう願っていたよね?」

「意地悪言わないで。おばさん、謙信君とずっと……」
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