第7話 彼の指が私の中に入ってきて

文字数 2,535文字

 顎を謙信の右手で掴まれ、固定されてしまう。
 非難しようとした開きかけた口を、謙信の口で覆われる。
 謙信の舌が愛実の唇を舐めます。

「あっ!……だ、ダメ、触らないで!」

 謙信に口腔内へ舌を入れらないよう、必死で口を閉じていた。
 が、下の口の豆真珠を、謙信の左手の指がこすり、つまむ。
 クチュクチュと卑猥な音が立つ。
 
 上のお口は謙信の舌の侵入を許し、舌や歯を舐め回される。
 さらに謙信は愛実の舌を音を立てて吸い、唾液を愛実の口の中にねじ込む。
 条件反射で、愛実は謙信の唾液を飲んでしまう。
 謙信のキスは荒々しく、お互いのヨダレが床に垂れる。

「しかし、本当にいい眺めだよ、おばさん」

 謙信がやっと口腔責めから愛実を解放する。
 謙信の左手はそのまま秘部の肉皮に包まれた豆真珠を弄びながら、右手で愛実のたわわな乳を荒々しく揉みしだく。

「そ、そんな、見ないで……恥ずかしいわ……そ、それより、もう、本当に、や、やめて……いえ、や、やめなさい。おばさん、今年で四十歳になるのよ? まだ十代のあなたとは釣り合わないし、何より――」

 「『何より』、何なの?」

 謙信が目を覗き込んで問う。
 その表情は余裕で溢れ、でも少しいたずらっ子な顔も覗かせて。

「何より――あなたには、まだ早いわ」

 同級生の母親というより、年上の女としての意地がそう言わせる。
 愛実なりの宣戦布告。
 しかし突き放したような言葉にも、謙信が動じる素振りはない。

「何が早いのか、具体的に教えてほしいな。もしかして、体のこと?」

「……体も、気持ちもよ」

「体はどうだろうね。昨日はおばさん、気持ちよさそうだったけど? 今も僕にお股触られて、ビッショリ濡らしてるけど?」

 謙信に痛いところをつかれたが、ここで引くわけにはいかない。

「い、一番大事なのは、気持ちよ。男の人と女の人は、気持ちが引き合うのよ」

 股間を謙信に弄ばれて愛液をたっぷり流しながらも、愛実は毅然と言い放つ。

「それは一理あるよね。僕はまだ、おばさんの気持ちまで犯してないから。でもね。これからたっぷり時間をかけて、おばさんの気持ちを犯しまくって、最後には支配してみせるよ。そしておばさんを、僕の『女』にしてあげるから」

 ゾクリッ。
 戦慄が走る。
 それは謙信からかけられた言葉への恐怖であり、そうなる未来への底知れぬ恐怖でもあり。

「と、とにかく、手をどかしてちょうだい……!」

「うん、いいよ」

 あっさりと謙信が手を乳と股間から放したので、愛実は拍子抜けしてしまう。
 直後、両肩を謙信に押さえられ、体を壁に押し付けられる。

「なっ……ちょ、ちょっと何やってるの!?」

「さっき言ったでしょ。時間をかけて、おばさんの気持ちを支配してみせるって。そのためには、体に僕の気持ちを全力でぶつけないと」

 謙信が急に愛実の股間にかがみ込む。
 パンティは膝下までズリ下されたままだ。
 漆黒の剛毛で覆われたサーモンピンクの秘部は今、謙信の目の前に晒されている。

「ヒッ」
 
 それを恥じる前に、愛実は悲鳴をあげる。
 謙信が股間に顔を埋め、秘部をペロンと舐められたから。
 それは『味見』だった。
 次の瞬間、謙信の舌が凄まじい早さで秘部の美肉を舐めあげる。
 かと思うと、チュッチュッと豆真珠を器用に舐めて吸う。
 そして秘部全体を猛烈な勢いで吸われる。
 緩急をつけた秘部責めに、決壊したダムのように愛液が溢れ出す。

「ヒッ、ヒッ、ヒィッ……」

 股間から全身を貫く快楽の荒波に、引き攣ってしまう。

 謙信に両手で両膝を広げられる。
 ズリ下されたパンティが横に伸びる。
 腰から下に力が入らない。
 熱い塊が込み上げてくる。
 ギュッと目は閉じたが、喘ぎはもらないよう必死で律する。

「ううむっ! くっ……!」

 瞼の裏で、無数の光が飛び散る。
 意識が白濁する。下半身がガクガクと痙攣する。
 
 ……イッてしまった。
 舌だけで絶頂に達したのは初めてだ。
 夫の武にはそれだけ舐められても多少濡れる程度だったのに……。
 自分の前でしゃがんでいる謙信という少年が恐ろしくなる。
 どんな人生を歩めば、十代でここまでの技術を身につけられるのか。

(他の年上女性に教えてもらったの?)

 そう考えて、また嫉妬している自分がいた。

「おばさん、舐められただけでイッちゃうんだ。好きだよ、そういうところ」

 『妻』として、そして『母』として、少年の言葉に恥辱を覚える。
 けれど『好き』と言われてトキめいている『女』の自分もいる。
 三人の『自分』に翻弄される。

「おばさんとの時間は貴重だから、休憩はないよ」

 そう言われた直後、指が二本、ニュルリと秘部に侵入してきた。
 愛実の体勢はガニ股に近い。
 謙信は、しゃがんだ体勢から中腰で秘部を覗き込むような姿勢をとる。

「も、もう、これでお終いよ。満足したでしょ?」

「何言ってるの? これからじゃないか。おばさんの『心』を犯していくのは」

 その言葉に、『妻』と『母』の自分は激しい抵抗を覚える。
 『女』としては、思いがけず期待を抱いてしまう。

「せっかく、おばさんがこんなスケベなガーターベルト履いてくれたんだから、僕も本気出すからね」

 愛実が何か言う前に、秘部に侵入した二本指の先端が軽く曲がる。
 それを秘部の奥にあるスポットで感じる。
 そして何の前触れもなく、二本指が出たり入ったりと激しくピストンする。

「うわわわわわぁ、ダ、ダメよっ! だっ、ダメッ!」

 悲鳴というより叫びながら、愛実が謙信の手首を掴まえようとする。
 だが秘部への激しいピストンで体中が揺れ、手先が覚束ない。

 ピストンは速度を速め、二本指が差し込まれる度に秘部の奥にあるスポットが刺激され、快楽の稲妻が全身を貫く。

「あ、あ、あ、ダ、ダメッ、ダメよ! 出ちゃう!」

 ビッビュッブュッバビュッ!

 愛実が叫ぶのと同時に、股間から潮が一筋の太い線を描いて飛び出る。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み