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詩集 百万年の孤独
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第12話 冬の薔薇
文字数 183文字
冬の庭に薄紅の薔薇
寒空の下健気に咲いて
周りの空気は凍るほど冷たいのに
薔薇だけはほんのり暖かで
吸血鬼の男が囁く
欲しいのか? 取ってきてやろうか?
ええ でも要らない
だって吸血鬼は神聖な薔薇には近付けない
それに あの薔薇は庭に咲いているから良いのだ
摘んでしまえば後は朽ちるだけ
二人でまるで結界が張られたかの様な薔薇の周りを回る
冬の薔薇は美しすぎて
堕ちた二人には手が届かない
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第13話 白鷺
詩集 百万年の孤独
夢咲香織
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第1話 百万年の孤独
第2話 無意味な言葉
第3話 火が燃える
第4話 犬っころみたいな愛
第5話 狭間
第6話 サボテン
第7話 あの娘
第8話 ビッグバン
第9話 雨上がり
第10話 ガラクタのペンダント
第11話 空の食物連鎖
第12話 冬の薔薇
第13話 白鷺
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