第13話 白鷺

文字数 152文字

家路を急ぐ脇を
スーッと掠める白鷺
音も無く 天女の様な優美さで
小川の上を滑る様に飛び

花なら水仙か百合が似合う
ただ生き延びるためなら
あんなにも美しくなくとも良いのに
自然が鍛えた機能美だけでは
とても説明がつかぬ

ロマンはそこかしこに落ちているのだ
見つける人が減っただけ
美はあちこちにあって
発見されるのを待っている
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