第13話:昭和天皇崩御、FM-TOWNS登場

文字数 2,098文字

 その後、掛布先輩が、出産祝い金を渡してくれた。その後、貞友の母と恵子さんのお母さんが、交代で、恵子さんの面倒を見ることになった。こうして1987年を迎えた。1月17日、日本初の女性エイズ患者を神戸市内で確認、同女性は確認3日後に死亡するも100人以上の男性と性交渉していたことが明らかになった。このため、神戸市を中心に「エイズ・パニック」が広がる。2月9日NTT株が上場で、財テクブームとなった。

 しかし、掛布さんも貞友も素人が、手を出しても簡単に儲けられないと思い、NTT株に対してあまり興味を持たなかった。3月23日、任天堂のファミリーコンピュータが国内出荷累計1千万台を突破と聞いて驚かされた。日本国有鉄道が、115年の歴史に幕を下ろした。国鉄からJR「本州3社・北海道・四国・九州の各1社と貨物は、全国規模」へ分割・民営化された。当日は、各テレビ局が、国鉄最終日の様子を放送した。

 翌4月1日、国鉄が分割・民営化され、JRグループ7社「北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州・貨物」が、発足した。4月12日、中嶋悟が、日本人初のフルタイムF1ドライバーとしてF1開幕戦でデビュー。その後、その甘いマスクと豪快なレースぶりで、大人気となり、その後のレースで、注目され、多くのテレビ局で、大人気となった。7月1日、東京都の1年間の地価上昇は85.7%、銀座などで1坪1億円を突破する所も出てきた。

 そして、土地バブルの時代を迎えた。7月4日、NHK衛星放送テレビが日本初の24時間放送を開始し新しいテレビ放送に時代に入った。23日、首都圏の約280万世帯で停電が発生。原因は、猛暑による電力供給不足であり、約1兆8千億円の経済損失となった。この頃から夏は、猛暑が、当たり前になり異常気象、地球温暖化問題が、取りざたされた。

 29日、ロッキード事件丸紅ルート公判で、東京高等裁判所が田中角栄元内閣総理大臣に対する一審の実刑判決を支持、控訴を棄却された。11月10日、円高ドル安不安で日経平均株価2万1千円台に暴落。17日、野村証券が、初の利益日本一となる。18日、日本航空株式会社法が廃止され日本航空が完全民営化。12月18日、スクウェアがファミコンソフト、「ファイナルファンタジー」発売され、その後人気となり多くの続編が、作られた。

 年末、円相場1ドル121円台を記録。こうして1988年を迎えた。この年、恵子さんが、体調が悪いと訴え、産婦人科を受診すると妊娠が判明し予定日が6月20日と告げられた。2月10日、エニックスがファミコン用ソフト『ドラゴンクエストⅢそして伝説へ…』「ドラクエⅢ」を発売した。発売日にはゲームショップに長蛇の列ができ社会現象となる。3月18日、近鉄21000系電車「アーバンライナー」デビュー。

 近鉄の名阪甲特急「ノンストップ特急」は、大阪~名古屋間を1時間58分で結び初めて2時間を切った。4月6日、三共「現在の第一三共」から栄養ドリンク「リゲイン」を発売した。24時間戦えますか」のキャッチコピーで話題になり仕事中毒と言う新語ができる程、猛烈社員が、活躍した。6月17日、近くの産婦人科病院に恵子さんが、入院して20日の朝、女の子、貞友清美が、誕生した。

 以前と同様に貞友龍一と奥さんの実家の母が、恵子さんの面倒を見るために交代で来てくれることになった。しかし掛布先輩の家では、子供ができなかった。それでも特に慌てることなく、奥さんは、スナックを経営していた。11月14日、青梅信用金庫の女子職員が、オンラインを悪用して愛人の元暴力団組員の男の口座に9億7千万円を不正入金したことが発覚、女子職員を横領容疑で逮捕。その金額の大きさが、話題となった。

 12月31日、この日から1989年が、明けにかけて、以前から放送された「ゆく年くる年」を最後として民放全局共同での「ゆく年くる年」放送が終了となる。こうして1989年を迎えた1月7日、昭和天皇が崩御し、皇太子明仁親王が第125代天皇に即位。この皇位の継承に伴い、元号法に基づき元号を改める政令が公布され、新元号を『平成』と決定し小渕恵三内閣官房長官が記者会見で発表した。

 昭和最後の日となり昭和64年は、昭和元年「12月25日~31日」と並び7日間のみとなった。テレビ各局「NHK教育テレビ、放送大学を除く」は、7日の崩御発表から9日未明まで通常の番組を全て休止した。そして昭和天皇の追悼特別番組「民放はCMなし」に差し替えた。1月8日、「平成」に改元された。2月4日、金融機関「銀行・郵便局など」の週休2日制が開始される。2月24日、昭和天皇の大喪の礼。

 法律により当日は休日となった。2月28日、富士通が「FM-TOWNS」発表された。このパソコンは、側面にCD装置が、装着され640MBの大容量で大量のデータを処理できる優れたパソコンであり貞友龍一は、それを見て感動した。そして、金ができたら富士通株を買おうと考え始め、この話を掛布先輩にも伝えると同意してくれた。その後、証券会社の担当者にも伝えた。
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