前のエピソードへ「◆３１ページ」

◆32ページ

文字数 139文字

◇勝海舟

「おまえさんたち

　龍馬暗殺の謎に

　もう一歩踏み込む覚悟があんなら

　肥後に行ってみねえか？」

◇徳富蘇峰

「肥後？」

◇勝海舟

「ああ西南戦争で

　西郷隆盛が攻めた

　熊本城がある」

◇徳富蘆花

「そこに何かあるんですか？」

◇勝海舟

「さあな…」

・不敵な笑みを浮かべる勝海舟

＜第二話に続く＞

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です）

★いいね！

ファンレターを書く

徳富兄弟探偵記　～ヒストリカル・ダイバー～

作品お気に入り

登場人物紹介

◆徳富蘇峰

２５歳。

のちに100巻に及ぶ

『近世日本国民史』を書きあげ、

司馬遼太郎をはじめとする歴史小説家たちに

多大な影響を与えるジャーナリスト。

紋付きはかまにソフト帽など、和洋折衷な感じ。
手には原稿用紙や本、執筆道具の入った大きなトランク。

髪はボリュームがあり、生真面目な美青年といった感じ。

◆徳富ロカ

20歳。

実際の漢字表記は「徳富蘆花」。

徳富蘇峰の弟で、

のちに小説家として名を馳せる。

代表作はベストセラーとなった『不如帰』。

近年では探偵小説の作家としても

注目されている。

夏目漱石の『坊ちゃん』のようなはかま姿に、学帽。

着物の下にシャツのようなものを着ている。

丸いメガネをかけている。

可愛い弟キャラ。

◆勝海舟

60代。

江戸幕府の家臣として明治維新のため奔走した英雄のひとり。

坂本龍馬や西郷隆盛にも多大な影響を与えた。

邸宅に徳富兄弟を居候させているが、

生涯8人の愛人を作り同居したという恋多き男でもある。

初老で和服を着ている。

ビューワー設定

背景色

白
黒
生成り
水色