◆22ページ

文字数 279文字

◇徳富蘆花
「新撰組に紀州に薩摩…
 ああ~
 容疑者が多すぎて
 頭が混乱しそうだ!」

・頭を掻きむしる蘆花。

◇勝海舟
「まあ実際
 誰に殺されても
 おかしくないだけの
 理由があった」

◇勝海舟(声のみ)
「龍馬が夢見たのは
 開国でも大政奉還でもない
 もっとその先にある
 日本共和国の建設だった

 そうなりゃ幕府も朝廷も
 薩長だって用無しさ

 だがな…」

・海の水平線の向こうから、太陽が昇るシーン。そこに風に髪をなびかせる坂本龍馬の肖像がオーバーラップする。

・勝海舟ちょっと溜めて

◇勝海舟
「実は龍馬暗殺の犯人は
 すでに捕まってるんだ」

◇徳富兄弟
「ええッ!!」

・仰天する徳富兄弟。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

◆徳富蘇峰


25歳。

のちに100巻に及ぶ
『近世日本国民史』を書きあげ、
司馬遼太郎をはじめとする歴史小説家たちに
多大な影響を与えるジャーナリスト。

紋付きはかまにソフト帽など、和洋折衷な感じ。
手には原稿用紙や本、執筆道具の入った大きなトランク。
髪はボリュームがあり、生真面目な美青年といった感じ。

◆徳富ロカ


20歳。
実際の漢字表記は「徳富蘆花」。

徳富蘇峰の弟で、
のちに小説家として名を馳せる。
代表作はベストセラーとなった『不如帰』。
近年では探偵小説の作家としても
注目されている。

夏目漱石の『坊ちゃん』のようなはかま姿に、学帽。
着物の下にシャツのようなものを着ている。
丸いメガネをかけている。
可愛い弟キャラ。

◆勝海舟


60代。

江戸幕府の家臣として明治維新のため奔走した英雄のひとり。
坂本龍馬や西郷隆盛にも多大な影響を与えた。
邸宅に徳富兄弟を居候させているが、
生涯8人の愛人を作り同居したという恋多き男でもある。

初老で和服を着ている。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色