<あとがき>推し活 -False angel-
文字数 2,283文字
こちらはnote掲載用に記されたものです。ネタバレせずに作品背景など書いていきますので、よかったらお付き合いください。
執筆の背景
noteの創作大賞2024の締め切りまでひと月足らずとなったあたりで――「もうひと作品行けんじゃね?」
そんなお気楽な思い付きから、プロットを組み立て始めました。
自己チャレンジ企画という混沌
どうせならチャレンジ企画と自分で銘打って、以下の決まりを作成
:書いたことがないジャンルに挑戦
:一話を、一日で仕上げる(実質当日執筆)×話数分
:タイトルで全て回収
この縛りでアイデアを出すことにして、「夏だしホラー作品に初挑戦してみよう!」そう心で拳を突き上げたのでした。
女子高生、スマホ、アプリ、推し活、きょうだい、ネット、動画、犯罪、天使、この辺のキーワードから組み立てを始めて、タイトルだけ副題を含めてさっさと決まってしまいました。この時点で話の骨子がほぼ確定。
今回はアプリを使う設定なので、ユーザー名をキャラ名に追加していく過程で、うっかり記述ミスをしてキャラ名とユーザー名がクロスして、そのまま執筆し、チェックで軽く死にました。
機械的に作業出来るけど、上がってくる相違点を見て、アホさ加減にゲンナリさせて頂いてました。
そして崩壊へ
プロット策定まで三日、執筆一日で、一話目-睦月公開
暫くは問題なく書いては公開、書いては公開と順調だった。
そしてやってくる――足を引っ込められない問題。
要は話しが膨らんでしまって当初のプロットから溢れてしまい、話数も伸びちゃって、あれれー、状態。
参った、ホント参ったさ。
短く書くってホント難しいです。それもチャレンジだったんですけどね。
削ってみたら話が分けわからなくなるし、伸ばせばブレイクポイントを見誤りそうになり、やむなく数日公開を中止して、数話書き出して推敲に勤しみました。
これで光明を得て、このあとがきを書いた日は一気に最終話まで四話ほど書いて、推敲も終わり公開を待つだけになって、読み待ちしていた作者さんの作品を読み漁り、心の栄養を取得してました。
初期設定の和風月名を貫いたのは季節感を出したかったからで、結局重要度は低く、微妙な感じになったな。その月内で一話が完了して次に行く。そこを譲れなくて、後半で前後編なり前中後編なんてお茶を濁しまくった構成になりました。
『最終話-月知らず』はエピローグというよりか、シン最終話として追加しました。しかも字数が一番多い。
今回得た教訓として
思い付きで突っ走るって良くないね 結局、創作大賞の最終締め切りには余裕で間に合ったし、プロット自体は満足していたんですが、スケジュール的にムリゲ―でした。バッファを取っていればここまで、「キエ-!」なんて奇声を発しながら執筆することも無かったな。
長くても三万文字以内のつもりが、半月で五万四千文字ですからね。久々にブドウ糖取りましたわ。そんなペース知りませんて、もうしません。
人としての生活が怪しくなりましたからネ fufu
ホラーカテゴリですが、ホラーエンタメの意識で執筆していました。
「うわーこっわ!」的な展開は皆無ですが、意味が分かると怖い的な、わりとぼんやりした怖さを目指しました。
ホラー要素って実は身の近くに幾らでも転がっていて、平気な顔してコンタクトしようと狙っている。そう思っています。
キャラの皆さんについて
訳あり三きょうだい、
性格付けも、話の関わり方から性格が決まった感じです。
いつか続編書きたいな。その時はたま兄活躍編かも知れません。未定ですがね。
名前は全て思い付きです(懲りてない)
〈るーと〉だけは名前に意味を持たせました。〈√〉が起源ではないです。
本作中で自分の〈推し〉に昇格しました。文中でほのかに匂っていたので推し感を感じられたかも知れないですね(笑)
それともう一人、後半で出てくるキャラも〈推し〉です。
三きょうだいは〈尊い〉から推しなんぞと言えません。別格なのです(笑)
皆さんは推してる何かありますか?
実は、〈推されている〉かも知れませんよ
アイキャッチ画像
NOVELDAYS用のアイキャッチ画像
アイキャッチ作成メモ
1 女子高生出しとけば……安易で草
2 ホラーで行くので、文字色は血の色意識
3 副題に絡めて羽を散らすようにAIとバトル
4 現代劇で都会が舞台なので背景はそれ系で
5 文字の構成で不安感を演出……出来てたかな?
6 アイキャッチ画像で全回収する
こんな感じでイラレと踊って出来たのが上記の画像です。
これまでもそうですが、人物をキャラクターとしてはっきり表示しないのは、イメージの固定化を避け読者が思う形を自由に描いてほしいと考えているからです。
最後に
小説は全てオリジナルで真剣に執筆しています。
取り掛かるきっかけは常にしょーもない理由が大半ですが、入口を硬化させるとプロットすら筆が進まず、興味を失ってしまうという至極面倒な性格でして、花を愛でながら散歩する位のフワッとした気持ちでプロットをアウトプットしています。
この作品は数年ぶりの長編完全新作(五万文字クラス)で、創作メモに痕跡すらありませんでした。本当に急ごしらえの作品でしたわ。
少し刺激を求めすぎて執筆中は自分から落とし穴にINするムーブを引き寄せたようです。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
また、お会いしましょう。