第23話

文字数 347文字

さよならみなさん。
僕だけボーッと生きていた。
僕の自殺は殺人の疑いを残すだろうから、馬鹿のひとつ覚えのセルフ犯人、その犯人がセルフ謎解きと行こうじゃないか。
まず真っ先に疑われるのは花ちゃんだろう。
僕はもうまみちゃんの事はすっかり諦めて、花ちゃんと次の人生を歩んでも良いかなとさえ思ってた。
それでも彼女、不感症で不妊症だから、僕の有り余る性欲が邪魔だ。
花ちゃんきっと、その事でまた僕がまみちゃんに向かわないか心配するだろう。
ふたりにとって、僕のおチンポが邪魔だ。
取っちまいたい。
それでこの結末。
もしもそれでも生きてたら。
引き換えに、君の傑作を盗んだ罪を赦してはくれないだろうか?
君こそが芸術家だった。
僕を、僕と君を愉快に描いてくれてありがとう。
もう、思い残すことないね。
それじゃあ、また、何処かで。
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