第15話

文字数 448文字

世界的な名探偵、矢作川珍保は難事件を解決する為招かれフランスへ。
助手の花を伴って。
ほわんとしてるけど、ここぞと鋭い推理を繰り出しエッフェル塔で、凱旋門で次々に事件を解決していくふたり。
師事したばかりの花は、珍保の熱烈なファン。
遂に花の凱旋門を珍保のエッフェル塔がくぐる時、珍保のエッフェル塔は仕掛けられたピアノ線ですっぱり!
飛び散る鮮血、その後精液。
抜けるような青空の元。
なんと、見事なトリコロール。
非業、いや、悲願の彼岸へ旅立つ珍保。
「花ちゃん、あ、り、が、と、う。」の辞世の句に沿った謎解き。
あくまで、理屈抜きに、頑張っても、とりあえず、うんこ。
珍保の遺言を元に浮かび上がる自殺説。
そこにチラつく元妻まみのジェラシー。
結局自殺であると云う、珍保直伝のセルフ犯人に、花の「あの解読で間違ってなかったか?」の自己疑惑のラスト。
素晴らしい。
気付けば筆が進んでいた。
躊躇なく応募した。
獲ってしまった。
乱歩賞。
500万。
書籍に映画。
珍保を悩ませた赤貧。
それは去った。
しかし、それからが本当の地獄だった。
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