おかしの まど 水沢せり
文字数 427文字
可愛い!
奇しくもこの作品を拝読するほんの少し前に、ジップ付きの飴はどうしてもとけてくっついてしまう、という話を知り合いとしていたところで、読みながら「そうそうそうなんですよ!」、と。
缶入りのキャンディー(見るとすぐに映画『火垂るの墓』を思い出してしまう短絡的な自分ですが)はあまりにくっつきすぎると缶のあの小さな穴から出せなくなる、という問題があって、さらに厄介です。(なので最近は冷蔵庫保管です)
さて。
「くっついたキャンディーをスクラップ・アンド・ビルド!」という発想にまず、驚きました。目から鱗です。
お菓子の窓から外を見るのも、童心にかえって自分もやってみたいという気持ちがわきます。
キャンディーたちの「私も私も」とソワソワする光景は想像するほどに可愛らしくてキュンでした。その声が聞こえてきたような気がします。