風の波 Suzugranpa
文字数 394文字
不思議な縁を感じるあたたかな物語でした。
ウミガメとツバメの巣立ちは、なぜか人を温かく見守らせてしまう不思議があるように感じます。
どんな生き物も一生懸命生きていて、それは人間も同じ。
ボタンの掛け間違いが起きた親子だって、それでも思う気持ちは嘘ではなく、そしてお互いに一生懸命だったからこそ不思議な縁でもって関係を修復させることができたのだろうな、と感じるほどにあたたかい気持ちになれる物語でした。
読むたびに思います。いつも素敵な物語をお書きになるな、と。
途中、感激のあまりポロポロと泣いてしまうシーンもありました。
海に旅立った子亀たちが成長して、再びこの海岸に戻ってこられますように。それまでどうぞ日本の海が美しく維持されていますように。