第11話 裾と袖ぐりの処理 そしてボタンつけへ

文字数 693文字

袖ぐりとは、そでの出口の部分だ。
ここも、一つ折ってミシンをかける。
袖ぐりというのは、腕が通るように丸く円になっている。
ミシンは基本直線に縫っていく機械だけど。
ミシンって手前が外れて、輪状のものでも縫える仕様になっている。

なんだか他の部分の布を巻き込んで縫ってしまいそうだ、と思った。
アイロンで型をつけてたくさんの待ち針を打つ。そして、最低速でミシンを動かす。
いままで通りに、いや、もっと神経をつかって縫っていく。

でも、15分で終わった。
ミシン様さまである。

思ったよりも早く終わったので、裾も処理しておこうと思った。

すそ――私は後ろ身ごろの寸法を間違えていたようで、一枚だけ一センチ足りない状態になっていた。これをカバーするには、大幅に裾をあげて縫うしかない。

寸法をはかるには、下からだと布が揃ってないので、肩の縫ってある線からはかった。
……肩から裾は長いんだよう。大変だ。これできちんと裾がそろうか、とても不安だ。
でも確かめても寸法はこれでいいかんじなので、、またアイロンをかけて縫ってみた。

裾は上がったけど、同じ幅にできなくて、前の合わせ部分で縫ったところが揃ってない状態になってしまった(前の合わせ部分とは、ボタンで留める部分。前で下の裾の上がり方が揃ってないということ)
若干失敗もしたが。
もう、完全に服の状態になってきた。

手縫いで多少の補強をして、こんどはえりつけだ。
えりはボタンで留める。

だから、この服はとってもボタンが多い。
一週間くらいかかりそうなほど、ボタン付けがある。
苦行だ……と思いつつ、これが最後の工程である。

もう少しで服が完成するけど、あと一週間くらいはかかるかな。





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