第1話 いらない着物を洋服へリメイクしたい

文字数 1,066文字

もう、いつからだろうか。
いらなくなった着物を洋服へリメイクしてみたいと思ったのは。
かなり前で、その為に親戚から一着の着物をもらってあった。

それは、試しにつくってみるためにもらった一枚だった。
これが成功したら母の着物をつかってまた何枚か作ってみたいと思ったのだ。

もらった着物は、少し厚手だった。
なんの為に着るのかも分からないし、(着物には訪問用とか自宅用とかあるらしいし)私好みの柄でもない。
でも、まあ試しにつくってみようかなと思って、図書館で着物リメイクの本を借りてきたのだ。

それをよく読むと、リメイクに向いている着物と向いていない着物があるらしい。
さらに、あまり布を切らずに洋服に仕立てることができるという本だった。

着物というのは、殆んどが手縫いなので、糸切りばさみなどで解体できる。

図書館の本にそって、まず着物がリメイクに使える着物かどうかを確かめる。
着物のそでの部分だけ外してオシャレ着洗いの洗剤であらい、元からどれくらい縮んでいるかを見るのだ。

五センチ以上なら、アウト。
三センチなら、もう一度あらったときに縮まなければいいらしい。

さあ、レッツトライ。
着物から袖を外す為に、ハサミで糸を切って行く。
この着物、すごく目が細かく縫ってある。目がしょぼしょぼしてしまう。
きっちり縫ってあるので(さすがプロの人が仕立てた着物だって思った)袖の部分だけ外すのも一苦労。
裏地もついているのでそれも外しながら布を傷つけないように糸を切る。
丁寧に外していったら、幅36センチ×1メートルくらいの大きさの布になった。

ああ、よく漫画やテレビで反物(たんもの)ってでてくるけど、それを切って着物に縫い上げるんだなって、当たり前のことを実感した。

さて、それをオシャレ着洗いをしてかわかすんだよな。
今回は袖一枚なので、手洗いしてみる。色が少し落ちたけど、見ため的には変わってない。問題ない!
乾かして前と比べてみたら、前よりも三センチくらい縮んでいた。
微妙な縮み方をしてくれた。
もう一度洗って縮み具合を確認しなきゃならないじゃないか。

要するに、水につけて乾かしたときに縮むかどうかだと思ったので、二回目の手洗いは洗剤ナシ、水ですすぎ、軽く絞って陰干ししよう、と思った。
幸い、午後になったらベランダが陰になった。
ベランダで少し乾かしていたが、風がばたばたして布に皺が入るので、また部屋へ入れて伸ばして乾かす。

もう一度寸法を測ったら、縮んでない!

これはぎりぎりでリメイクに使える着物だということじゃないか?

ということで、これから少し着物リメイクに挑戦して行きたいと思う。
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