第10話 肩とそでの脇を縫う

文字数 756文字

ミシンも四日目ですが、なかなか慣れなくて気疲れする。
今日は、襟ぐりの処理と前身ごろと後ろ身ごろをつなげる作業だ。

この襟ぐりの処理、が少し面倒だな、と思っていた。
なぜなら、すこし丸くみせるために曲線にミシンをかけていくからだ。
もちろん、やったことなんてない。
でも、まあ、アイロンで形を整えれば、端をぬっていくだけ……。
ものすごく気がすすまないまま、自信なく始めたけど、わりといい感じにできてきた。
本には端を2ミリ幅で縫うと書いてあったけど、私には無理。せめて5ミリ幅で。

ここの襟ぐりの部分は、襟をつけたら見えなくなる。だから、多少縫い跡が不格好でも隠れてしまうので、あまり気にすることはない。

あとは、肩部分と袖の脇部分だ。
ここは直線縫いなので、昔みたいに布を巻き込んで縫わなければ大丈夫!
気を付けていれば、うまくいく。

まち針を何本も打って、確認しながらミシンをかける。

さて。前身ごろと後ろ身ごろの肩と袖がつながったので、この服が羽織れる状態になった。
もちろん、私はいそいそと鏡の前で、羽織ってみた。
うんうん、思った通りにかっこいい服になりそうだ。

そこにボタンを合わせてみたり、襟を合わせてみたりして、出来上がりを想像する。

ボタンは二種類あって、どっちを使うかとても悩んだ。
「布が地味だ」と言われたばかりなので、派手な方のボタンを使うことにした。

気持ちがはやってしまったが、まだミシン作業は残っている。

そでぐりの始末と、裾の始末だ。それはまた次回に。

あと、服の真後ろのぬいしろ部分が縫ってない状態だ。(よく服のブランドタグなどがついている場所)

ここは本に書いてなかったから、どう処理していいのか分からないのだ。
だから、ミシンじゃなくて手縫いで少し縫っておこうと思う。(間違えても手縫いならすぐに外すことができるから)
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