第8話 かがりぬい、がら合わせ、後ろ身ごろを縫う

文字数 794文字

きのう四苦八苦した『かがりぬい』も、二日目になればミシンの設定もそのままで続きを縫える。
残りの布をかがりぬいしていく途中で、縫う速度をもうちょっと早くして見ようと思った。
ミシンの機能に速度調節がついているので、それを少し上げてみる。
それまでの半分くらいの時間で、いままでと同じ長さを縫うことができ、快適である。
すべての布の『かがりぬい』が無事に終わって。
いよいよ洋服に仕立てて――の、

その前に!
がら合わせ、というのをやっておく。
着物地は裁断するときに、汚れや綺麗なところを選んで切ったが、後ろ身ごろ、前身ごろ、袖、を実際に造る形に置いてみて、着物地のガラがきれいに見えるか確かめるのだ。
これは本には書いてなかったけど、わたし的に着たときに綺麗に見えるのが良いと思い、やってみた。

そして、間違えないように、後ろ身ごろ右、後ろ身ごろ左、そで後ろ右 そで後ろ左、と、位置を間違えないように付箋をはっておいた。(付箋をはることは本にかいてあった)

そして、いよいよ、今度は本当に洋服に縫っていく!

ミシンを『直線縫い』の部品に取り換えて、準備もばんたん。
本には後ろ身ごろから作るように書いてあったので、本のコピーを見ながら布を縫い合わせていく。
私は昔、ミシンが本当に苦手で、別の部分を巻き込んで縫ったりしてたので、そこは十分に気を付けた。待ち針を何本も布に打って、さらに確認しながらミシンを一番遅い速度でかけていく。

こんどは直線縫いなので、あまり時間がかからないで縫い終わった。
が、ものすごく神経をつかって緊張して縫っていた。一歩間違えば本当に今までの苦労が水の泡なのだから。

そして、できた後ろ身ごろに袖がついたやつを広げてみる。

着物の模様が綺麗に出てて、いい感じにできた。

後ろ身ごろなので襟ぐりなどがない状態で、まだ全然洋服らしくなってないけれど。
もうちょっと頑張れば、洋服らしくなってくると思う。

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