第11話:家族7人でクルーズ旅行

文字数 1,892文字

 しばらくして2019年を迎えた。正月を迎えて智子さんが息子の谷川久夫の3人の子供達も一流会社に就職した。長男の谷川一郎の結婚式は会社の同僚、先輩など含めて50人と、今時期としては盛大な結婚式で、みんな、和気藹々とした素敵な結婚式だったと語った。そして12月22日には、長男の谷川肇が誕生したと言い、新し世代の誕生だわと感慨深げにたかった。

 これを祝してファミリー全員で旅行なんか企画してみないと言いインターネットで探してみるとクルーズなんか面白いじゃないと話した。横浜港から神戸、那覇、石垣島、台湾へクルーズなんか、どうと滝山が言うと大賛成と答えた。

 大奮発してスイートルームに2室で8人まで泊まれるから、スイートルームにしましょうと言った。この話と谷川一郎にすると、子供が、小さいので奥さんと2人で待ってると言った。谷川家の兄弟3人と両親と滝山夫妻の7人でスイート2室で十分入れとわかった。この計画でいきましょうと意見が一致。1月3日、この話を谷川一郎に話すと素晴らしいと喜んでくれた。

 その後、日程の打ち合わせをし2019年3月7日から8泊9日の横浜港から那覇、台湾クルーズを滝山恒夫の名前で予約した。3月7日、谷川家では千葉県君津の県営住宅から木更津バスターミナルへワゴンタクシーで大きな荷物と5人で行き千葉駅東口の高速バス停留所を10時20分に出発し横浜駅東口に11時25分に到着。

 そこからタクシーで横浜駅クルーズターミナルに11時50分に到着して、滝山夫妻と、合流して乗船手続きをとった。横浜駅クルーズターミナルには大勢の人々が乗船待ちをしていた。クレジットカードを登録して13時過ぎに、やっとの乗船でき、軽食をとりに行き一休みした所で船内見学に出かけた。

 乗船したダイヤモンド・プリンセスには屋外にオーシャンビューの展望浴場「泉の湯」があった。その他、屋内にはオーシャンビューの岩の湯や糸杉の湯、ドライサウナ、ミストサウナ、打たせ湯を、水着で入る屋外には男女共用のスパプールがあった。ゆったりお湯につかりながら輝く朝日や夕日に染まる大海原を眺めたいねと智子さんが言った。

 滝山が最上階デッキにある「サンクチュアリ」は、緑豊かな屋外のリラクゼーション・スペースで、海風を感じながら、ふかふかのソファの上でリラックスした時間を過ごせる素晴らしい施設だった。特製フルーツドリンクや軽食などもいただけるようだった。若い人達にはオーシャンビューの「ロータス・フィットネス」が人気だった。

 最先端のエクササイズマシンが無料で使えると聞いた。エアロビクス・スタジオは、専門のインストラクターによるピラティス教室やヨガ教室なども開講してる様だ。デッキをぐるりと回る開放的なコースでのウォーキングやジョギングのほか、ミニ・ゴルフ、卓球、パドルテニス、バスケットボールなど多くのスポーツやゲームの施設があった。

 ダンスレッスンや卓球大会、ミニゴルフコンペなどのイベントも開かれるようだ。フォーマルの指定は2回あり、自分の気に入ったスーツやドレスに着替える決まりになっている。その後、夕方から避難訓練が行われると案内があり指定の時間に指定された場所に行き、避難訓練、特に避難用のボートの利用方法を習得する必要があるようだ。17時に横浜港を出発した。

 部屋に戻るとベッドメイクを終わったベッドの上に人数分のプリンセスクルーズのチョコレートが置いてあった。食事は2回制で私達は早番・ファースト・シーティングの17事半からのクラス。8席の大きな円テーブルには私達を含めて夫婦組が3組と父娘組が1組。

 いろんな話し声がして和やかだったが気を使って食事するのが苦手だった。その後、夫婦単位、兄弟単位、また好きな人と自由なダイニングで好きなものを食べて良い事にした。その理由は決められた早番、遅番の食事では、興味のあるショーの時間と上手くあわなくて途中から見る事になるためだった。

 食事の時間よりもショーやアトラクションを中心に行動したいと思った。孫達はデッキに出て、景色を見るのが好きなようで、ずっと海を眺めていた。そして寒くない時にはデッキを早足、ジョッギングして汗を流していた。フォーマルな日は、着飾ってシャンペンタワーの豪華な演出を見に言った。

 しかし、鈴なりの混雑に負けて数枚の写真を撮って早めにかえっきた。滝山と智子は2人でホライゾンコートの寿司コーナーなど、もっぱらドレスコードのないカジュアルなレストランで食べたいものを食べたい時間に、飲みたいものを飲みたい時間に楽しむことにしていた。
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