一、おいかがみ、おまえほんまに儲かっとるんか

文字数 15,329文字

儲かってねえよ、クソッタレー!?

あれだ! 詳しい話は27日にな!!!
2017/05/25 00:27
はい、こんばんはー。実践ボドゲ講座はっじまっるよー。
2017/05/27 20:00
とりあえず至道先生を登場人物欄に加えてきますね。
2017/05/27 20:01
カネ……の話ですね。

了解しました。
今回はモードを切り換えたほうが宜しいでしょうか。
2017/05/27 20:01
経営論と聞いてやってきました。
2017/05/27 20:02
自己紹介を勝手にさせてもらいます。

至道です。
執筆とか営業とか開発とか、いろんなことをやっております。執筆分野は何でも好きなんですが、もっと分野を広げてみたいと考えてます。
初めての方も、古なじみの方も、どうぞよろしくお願いいたします。
2017/05/27 20:02
はい。主にはカネですが、カネ以外のブランディング論とか色々派生すると思います。
至道先生には経営論的な知見から色々突っ込んでもらえれば、と思います。
2017/05/27 20:03
おれも自己紹介と今回の企画紹介を。
架神恭介(かがみきょうすけ)です。
基本は作家ですが、小説以外にも実用書を書いたり漫画原作をやったり色んなことをしています。
今回はその一環でボードゲームを作りました。
2017/05/27 20:04
>色々突っ込んでもらえれば

了解です!
架神さんの経営論は人生論にも繋がりそうな気がしますね。ぼくは純粋に経営論の方面から突っ込みなどさせて頂きつつ、といったバランスでいきましょうか。

ぜひ架神さんのボードゲーム経営論をお聞かせください。
2017/05/27 20:04
まず架神さんのボードゲーム事業の成り行きなどを、お好きなシーンからお聞かせ頂いたほうがいいでしょうか。
必要があればコメントなど入れさせて頂きますが、ひとまずぼくの横からコメントはスルーして、大枠のお話を優先してもらったほうがいいかもです。
2017/05/27 20:06
で、今回ですね。
「自費でモノを作って」「在庫を捌く」という経験をしたのが初めてなんですよ。
いや、正確には初めてじゃないんですけど、このレベルでやったのは初めてで。

というのはですね。鈴木先生も座談会で言ってましたけど、作家(小説家)というのは気楽な商売なので、在庫とか制作費とか全然気にしなくて良い訳です。なので、そういう計算をしたことがなかった。
2017/05/27 20:05
>そういう計算をしたことがなかった。

冷静に自分をみると、無意識でやってしまっている状態ですね。
必ずしも利益を出す必要性は皆無で、人生全体としての収支が合うようにしています。
2017/05/27 20:08
で、やったことないので、やっぱり分からんのですよ!
おれでも分からん!
今まで結構偉そうに創作論を語ってきたけど、経験値が溜まってないやつに関しては全然わからん!
なので、今回学ぶところが多々ありましたので、自分のための備忘録も兼ねてみなさんと共有していきたいと、そういう趣旨でございます。
2017/05/27 20:08
ちなみに今回の座談会はいつもみたいな「開始一時間はゲスト発言なし」とかの縛りはないので、どんどん発言してね。
2017/05/27 20:11
>今回学ぶところが多々ありましたので、自分のための備忘録も兼ねてみなさんと共有していきたい

素晴らしいです。ユーザーさんの為にもなります。
何事も自省が一番の勉強です。このご経験は、これから何をするにも役立ちますよ。
2017/05/27 20:11
来ました、岡田です!
2017/05/27 20:12
考えてみれば……座談会で自省できるなんて、架神さんは恵まれてるかもしれません。いや本当に。
2017/05/27 20:13
こんにちは!
岡田さん、どんどん発言・ご質問してください。
2017/05/27 20:14
2017/05/27 20:15

cagami

ちなみに今から俎上に上るゲームはこちらの

『戦闘破壊学園ダンゲロス・ボードゲーム』

です!!!

2017/05/27 20:16
切り口は架神さんから出してもらったほうがいいかもですね。

ダンゲロスボードゲームの始まりからでもいいですし、
現状の収支からでもいいですし。
2017/05/27 20:16
至道先生ありがとうございます!
2017/05/27 20:15
> 必ずしも利益を出す必要性は皆無で、人生全体としての収支が合うようにしています。

そう、至道先生の仰っているこれとかね。
こういう視点がまずなかった。
2017/05/27 20:17
座談会とちょっと逸れるコメントですが、岡田さんのダンゲロスSSは毎回読ませてもらっていて(リアルタイムでなくとも)、着実に上手くなっている印象です。
ダンゲロスSSは執筆訓練に最適だという実例だと思います。
2017/05/27 20:18
ではまずですね。
最初に今回おれがミスした一番大きなポイントを挙げておきます。

「このゲームを作る目的が明確でなかった」
2017/05/27 20:18
>こういう視点がまずなかった。

この場でちゃんと考えてみると、視点は二階層あるかもです。

★人生全体として収支を合わせる。

★目先の生活を維持するために利益を出しにいく。

これは両輪必要なのですが、さまざまな状況によってどちらを強めに押し出すかは人それぞれでしょうね~。
2017/05/27 20:19
あ、言っておきますけど、ゲーム自体は素晴らしい出来です。我ながら。

最初に言ったことにも通じるんですけど、おれの入手スキルの問題なんですよね。
創作自体に関するスキルは、やっぱり経験がモノを言う感じで相当に高まってて、ゲームのクオリティ的には相当のモノが作れたわけですよ。
宣伝に関しても、持ち前のスキルをかなり発揮できたと思う。

問題は、商品をどう位置付けるかという戦略的ビジョンと、経営の基礎的な知識と経験がなかった。
2017/05/27 20:20
>「このゲームを作る目的が明確でなかった」

おお!
いいですね~!
ビジネス書の原稿をまとめるときも、「目標設定」に大半を注ぎ込みます。ここだけに特化した本も多いですね。まぁ巷のビジネス書のことはともかく、それくらい重要な出発点だということです。
2017/05/27 20:23
ではここで現在状況を発表しましょう。
収支と残り在庫です。
2017/05/27 20:23
発表お願いします!
2017/05/27 20:25
お願いします!
2017/05/27 20:26
生産数 1300個
------------------------
クラウドファンディング+作家へのお礼 290個
ゲームマーケットでの売上 264個
自家消費+サンプル 6個
ショップへの販売 80個
Amazonの売上 41個

残り在庫 619個
(2017年5月27日現在)
2017/05/27 20:24
1個5000円だとすれば、全部捌けて収支トントンくらいですか?

あと作家への御礼は売上ゼロですよね?
2017/05/27 20:31
■費用(概算)

印刷費 250万
送料 50万
イラスト費 130万
クラウドファンディングのリターン(Tシャツや送料)30万
諸経費 30~40万くらい

合計 だいたい500万
2017/05/27 20:28
これはあああ!!!



…ど、どうなんだろう?
2017/05/27 20:31
■収入

クラウドファンディング 180万
ゲームマーケット 130万

合計 310万ほど。

Amazonならびにショップからの売上はまだ入ってきてないです。
2017/05/27 20:32
> あと作家への御礼は売上ゼロですよね?

ゼロですね~。
2017/05/27 20:33
というわけで、現状-200万ほどです。
2017/05/27 20:34
送料高いっすね~。

それと、自分の労働コストは算出していませんよね?
業務としてみれば、その分は損失になります。でも趣味としてみれば、丸呑みできるところでしょうね。
自分からみると架神さんの場合には、業務なのか趣味なのかの境界線が不明瞭な気がします。
2017/05/27 20:33
けどまあ、そんなに悲惨な数字でもなくてですね。
クラウドファンディングのリターン+ゲムマの販売数+サンプルを引いたあまりの在庫が740個あります。
仮に販売価格4980円で全部売れたら、+368万。
合計678万で、150万程のプラスとなります。

2017/05/27 20:34
これは俺の趣味なんだ! と言い切れば、別にどうということはないのではないかと思います。趣味にどれほど財産を注ぎ込もうと自由だと思います。

でも架神さんのなかに、どうも業務のニュアンスがあるんですよね。これが入ると、「実動コストを入れると収支見合いませんね」ということになってしまいます。

目先の業務としては見合わないので、あとは人生全体として見合っているかどうかという視点になるでしょうか。おそらく人生全体として見た場合には、こうした座談会でコンテンツ化できたり、他の諸々のこともあったり、経験値の蓄積もできたりで、それなりに見合ったものになるのかもしれません。
2017/05/27 20:35
ただ、実際は定価で売れるわけはないです。
ショップ経由だといいとこで7割、一番低いところだと5割です。
6割5分で計算した場合、3237円。
これで740個売れたら約240万。
これが結構現実的なラインです。

つまり……550万。
+50万になるかなー? なったらいいなー、というのが今回の収支となります。

もちろん残りの在庫が全部捌けたら、という前提ですが。
2017/05/27 20:37
ひとまず全部在庫が捌ければ、金銭収支上は黒字になるというところなのでしょうか。
趣味としてはかなり上出来かもです。
2017/05/27 20:40
でですね。
問題はここからです。
至道先生が先程から仰っている労働コスト。
これを考えると大変なことになりますね。

おれは今年の1月からボドゲのためにカリカリやってきてまして、まあ大体既に半年の時間をこの作業に費やしているわけです。
つまり…………


半年働いて50万円。

これは厳しい。
しかもこれは「全部売りさばけたら」という前提です。

リスクを飲んだ上で、半年労働して、収入が50万円。
これはちょっとビジネスとしてはありえない数字ですね。
2017/05/27 20:40
ビジネスとしてスタートしたわけではなかったのに、いつの間にかビジネスになっていた……という感じなのでしょうか?
架神さんの心のなか的に。
2017/05/27 20:43
で、ここで、

「このゲームを作る目的が明確でなかった」

という点に戻りましょう。
至道先生も先程から再三仰っている点です。
2017/05/27 20:43
> ビジネスとしてスタートしたわけではなかったのに、いつの間にかビジネスになっていた……という感じなのでしょうか?
> 架神さんの心のなか的に。

その通りです。
2017/05/27 20:44
そもそもですね。
これが徹頭徹尾「趣味」なら何の問題もないわけですよ。
+50万になるならむしろ万々歳です。

で、実際問題、おれは最初「趣味」で作ろうとしてた。
2017/05/27 20:45
興味あるポイントなのですが、「いつから、どのようなタイミングで」、架神さんのなかでビジネスに転化してしまったのですか?
2017/05/27 20:45
そこをこれからお答えしていきましょう。
2017/05/27 20:46
まずですね。
スタート地点としては、去年、結構カネを稼いだのと、「経費でたくさんカネを使った方が税金的にイイんだな~」という実感を得たことから始まります。
2017/05/27 20:46
でも税金対策だからって無駄遣いするのもアレじゃないですか。
そこでハンサムなかがみはエクセレントなカネの使い方を思いついたわけです。
思いついたというか、前々から自分の中にあったんだけど……。

それは、「自分の好きな漫画家に自分の作品のイラストを描いてもらう」ということです。
2017/05/27 20:47
2017/05/27 20:49

cagami

ここまでは趣味ですよね、モノも残りますし。
2017/05/27 20:51
いったん事業を始めると、止まりたくても止められないという恐ろしい状況が往々にして発生します。やや文学チックに言うと、魔に飲み込まれそうな瞬間とでも言いましょうか。
おそらく架神さんはそれに近いものを体験されたのだろうと想定いたします。
2017/05/27 20:51
はい、こちら。
ご存じ、シリーズ三作目『ダンゲロス1969』ですね。(現在セールにて90%OFF!!! 28日まで)

武富健治先生に依頼して描いてもらいました。
ちなみに現物は、いま、おれの家の玄関で額縁に入って飾られています。
本来は「表紙に使う権利」を買うだけで現物はもらえないんですが、「個人所蔵」という形で特別に玄関に飾らせてもらってます。
2017/05/27 20:51
ちなみにこちらの表紙絵は10万円で依頼しました。
書籍の表紙絵は5~10万くらいらしいので、やや高めのギャラだったようです(相場はよく知らなかった)。

でもですよ。
おれの好きな作家(武富先生)が自分の作品を読み込んで、キャラをこれだけビジュアル化してくれて、それをずっと家に飾れて…………10万。

これは……安い……。
体感的にはメチャクチャ安い……最高のカネの使い方……。
2017/05/27 20:53
良いカネの使い方ですね。
2017/05/27 20:56
というわけで、それを発展的かつ大規模に行ったのが今回の企画なわけです。
2017/05/27 20:56
で、最初はですね。
50セットも作ればいいや、と思ってました。
そんな売れるとか思ってなかったから。

でも、印刷ってやつは、ご存じの通り、多く刷れば刷るほど単価が下がるわけです。
逆に言えば、50セットとかの少部数だと単価が非常に高い。

さらに、イラスト費でまとまったお金が掛かるので、仮にこれを全て商品代で補填しようとした場合、ボードゲームの単価が2万になります。

一個2万!

100%売れない……!!!
2017/05/27 20:58
だったら大規模な趣味でいいような気がします。

儲けようという考えが入ってくると、とたんに事業に変貌してしまいます。うえで書いたように、事業はなかなか止まれません。これ本当に、何度も実体験を経ないと、なかなか伝わり辛い感覚なんですよ。経営者にしか通じない話になってきます。
2017/05/27 21:00
……といったところまでを、クラウドファンディングをしているサーチフィールドの社長さんに相談したところ、

「……かがみさん。こりゃあ、覚悟を決めて1,000個作るしかないっすよ」

と、言われたわけです。
さあ、このへんから雲行きが怪しくなって参ります。
2017/05/27 21:00
あ、念のため言っとくと、サーチフィールドの社長さんには何ら含むところはありません。
この座談会の最終的結論は「まあでも、どっちかといえばプラスだね、良かった良かった」になります。
おそらく、皆さんの思いもよらぬ形で……。
2017/05/27 21:02
ああ、そういう状況わかる気がします……。

自分ならその場は笑顔で帰り、綺麗さっぱり忘れるかもです。
2017/05/27 21:03
1000個作るってのがどういうことかっていうとですね。
その時のおれは全っっっ然、気付いてなかったんですよ。

1000個作ったら、もう趣味じゃないんすよ。

いや、カネにめちゃくちゃ余裕があったら趣味でいけるかもしれないけど、おれの感覚的にはもう趣味じゃ無理なラインだった。
2017/05/27 21:04
趣味じゃなくなるってのがどういうことかというと、もう絶対売らなきゃいけない。

となると、宣伝もめちゃくちゃしなきゃいけない。
ある程度は「売れるモノ」を意識しなきゃいけない。
2017/05/27 21:06
半年前のおれはまだ漫画がギリギリ連載続いてたのもあって、気分的には「漫画原作者」だったんですね。
結果的には漫画終わっちゃたけど、「一休みしてまたやろー」と思ってたわけです。
その「一休み」が今回の企画だったわけですが、1000個作ったらもう休みどころじゃなくなった。
1000個売るためにはメチャクチャ宣伝する必要が出てきた。
労働力をメチャクチャ投下することになった。
2017/05/27 21:07
その時点で事業だと気づくべきだったような気はします。老婆心ながら、なるべく事業には手を出さないほうがいいと思われます。とくに、クリエイターは本当に。

創作の才能と、事業の才能って、全っっっ然、別のものなんですよ。まるっきりかみ合わない。
超リベラルな人が、右翼的な政治活動をするみたいなもので……。
2017/05/27 21:07
それで、なんでメチャクチャがんばれたかというと、この段階で収支計算シミュレーションをしてみたところ、

+200万はいけるんじゃないか

という試算が出たわけです。
+200万になるなら、半年めちゃくちゃ頑張っても「仕事」で通用する。
月給換算で33万。悪くない。
めちゃくちゃ頑張る甲斐がある。

はい。ここで「趣味」が消えてしまいましたねー。
2017/05/27 21:08
> 創作の才能と、事業の才能って、全っっっ然、別のものなんですよ。まるっきりかみ合わない。

全くその通りで、ここからが問題なわけです。
でもですね……おれは「才能」はともかく、「経験」は手に入れましたよ。事業のね。
2017/05/27 21:11
というわけで、この段階で「仕事」になってしまった。

「仕事」になったならなったでいい。
きちんと儲かるように「仕事」をすれば良かった。

問題はここだ!
おれには「きちんと儲かる仕事にする」ための経験と知識がなかったのだ!
かなしいね!
2017/05/27 21:12
>「経験」は手に入れましたよ。事業のね。

いや、まだそこは、そう認識しないほうが安全なような気はします。架神さんは、ほんの突端に触れたくらいのところかと思います。これも老婆心ながら……。
2017/05/27 21:13
なんで収支シミュレーションが崩れたかというと、ひとえに印刷費のコストが跳ね上がったからなんですが。
最初の見積もりが150万円で、100万くらいまで下げるつもりだったのに、気付いたら250万になってた。
2017/05/27 21:13
>最初の見積もりが150万円で、100万くらいまで下げるつもりだったのに、気付いたら250万になってた。

なぜだ。これがわからない。
2017/05/27 21:15
「このゲームを作る目的が明確でなかった」問題にまた戻ります。

つまり、このゲームを「仕事」と明確に位置付けて作るなら、何がなんでもコストを下げなければならなかった。
+200万とは言わないまでも、ある程度、収益が出て「仕事」と言い張れるまで、なんとしてもコストダウンすべきだった。

逆に「趣味」と明確に位置付けていれば、「うわー! 大金だー!! ま、いっか」で終わって安穏としていられていた。

おれはここが曖昧だったから、「半年めちゃくちゃ働いて+50万……」という現実に愕然として呆然としてしまった。
2017/05/27 21:15
> >最初の見積もりが150万円で、100万くらいまで下げるつもりだったのに、気付いたら250万になってた。
> なぜだ。これがわからない。

仕様が変わったのが大きかったですねえ。
監修の人に、「これ、コスト大丈夫?」と再三聞いてたんだけど、もっとチョコチョコと見積もりを取るべきでした。
このへんも「仕事」という意識が明確ではなかったせいですね。
2017/05/27 21:19
先にも書いたとおり、作家ってのは気楽な商売なので、在庫だの制作費だの何も考えないで済むわけですよ。
イイ作品を作れば、後は出版社の編集者や営業が頑張ってくれてた。
スキルポイントを「創作」全振りしてる状態なわけですよ。
おれは「宣伝」にもかなりポイント割いてるけど、しかし、そこまでだった。

「収支を成り立たせる」「自分の利益を確保する」といった技術や思考がまるで育ってなかった。
2017/05/27 21:21
というわけで、ここでクリエイター向けのTipsをまとめます。
おれと同じ轍を踏まないように。
そして、おれも二度と同じミスを犯さないように。
2017/05/27 21:23
>監修の人に、「これ、コスト大丈夫?」と再三聞いてたんだけど、もっとチョコチョコと見積もりを取るべきでした。
このへんも「仕事」という意識が明確ではなかったせいですね。

見積が大きく変わったときに、「じゃあ止める」とは言わなかったのでしょうか?
2017/05/27 21:23
1、デカい金額を動かしたら、もはや趣味感覚ではいられなくなる。全力投球しなければならなくなる。

他にメインでやることがあって、片手間にちょろっとやろう、という認識の時は、デカい金を動かさない方がいい。こっちにたくさんの労働力を取られてしまう。
2017/05/27 21:24
ただし、たくさんの労働力を投下したら、それなりの良いことがある。
これは後で触れましょう。
2017/05/27 21:26
> 見積が大きく変わったときに、「じゃあ止める」とは言わなかったのでしょうか?

タイミング的に言える段階ではなかったですね。
しかし、相見積もりはすべきでした。
これは今後、家を建てる時とか、もっとデカい買い物をする際の経験値となるでしょう。
2017/05/27 21:27
>タイミング的に言える段階ではなかったですね。

ここはおかしく聞こえます。

これを自分のなかに落とし込むとすれば、次のような理解になります。
見積が変わってしまったことに、架神さんのほうにも連絡の不手際など若干の落ち度があった。その後ろめたさのために、撤回できなかった……という理解でよろしいでしょうか?
2017/05/27 21:29
2、作家は経営センスがまるで育ってない。経営スキルをまるきり取得してない状況であることを自覚すべき。

民間企業で会社業務に携わってから作家になったならともかく、おれみたいな、いきなりクリエイターになった人間はスキルポイントが創作全振りな可能性が高い! ボードゲームはオモチャだけれど、それで商売している人たちは純然たるビジネスマンなので、ビジネススキルゼロでは立ち向かえない! まずは自分たちが、この分野においては弱者であることを自覚すべき。
2017/05/27 21:28
> 見積が変わってしまったことに、架神さんのほうにも連絡の不手際など若干の落ち度があった。その後ろめたさのために、撤回できなかった……という理解でよろしいでしょうか?

いや、ゲームマーケットに間に合わせる必要があったんですよ。ケツが決まってた。
あとクラウドファンディングが達成済みだったので、「作らない」という選択肢もなかった。
2017/05/27 21:31
僭越ながら……自分もクリエイター向けの事業Tipsをまとめてみましょうか。
右脳が優勢になりがちなクリエイターがどうしても事業に乗り出したいのなら、

(1)経験あるパートナーと組むこと。
(2)パートナーを疑うこと。信じないこと。
(3)相手を疑える程度の知識と経験(深い経験値は不要です)を持つこと。

が重要なように思えます。
もし事業に乗り出したいクリエイターさんがいたら、これも僭越ながら、よろしければぼくに相談してもらえればと思います。純粋にご協力できます。

ぼくのように下手に名前が出てしまっている人間は、手荒いことをする選択肢が採れないものです。そういう点で、うえでご指摘さしあげた「(2)疑う」という敷居を低くしてもらってスタートできるはずです。
どうぞ、ご遠慮なくぼくを使ってください。ぼくが楽しいと思えば、ご協力できます。
2017/05/27 21:32
>ゲームマーケットに間に合わせる必要があったんですよ。ケツが決まってた。
あとクラウドファンディングが達成済みだったので、「作らない」という選択肢もなかった。

なるほど、理解しました。
ただ、できれば発注までの体制を決めてからクラウドファウンディングに乗り出したほうがよかったかもしれませんね。
2017/05/27 21:34
3、目的を明確化する。

趣味なのか、仕事なのか。
それが自分の中でハッキリしていれば揺らぐことはない。
作家なんてのは、ただでさえ仕事と趣味の境界が曖昧なので、そのノリで「自分で制作費を負担して在庫を持つ」作業をウン百万円単位でやると危険なことになる。
2017/05/27 21:33
至道先生のTipsは非常に重要ですね。
「相談できる相手を多く作っておく」のも大事だと思います。
2017/05/27 21:36
誰でも書き込んで良いとのことでしたので、横槍で感想失礼します、米洗ミノルと申します。

>「収支を成り立たせる」「自分の利益を確保する」といった技術や思考がまるで育ってなかった。

これきっと凄く難しいですよね。至道先生が再三おっしゃっているように一朝一夕で身につく技術じゃないというか、そもそも技術というレベルですらないような。
身についたと思っても(何度も成功を収めた事業主でも)手痛いしっぺ返しを食らったりして――。実家が事業の失敗でわちゃわちゃした時期を見ていたので、自分は恐ろしくて手が出せない世界……負債こわい。

サラリーマンと創作業の二足のわらじは、まだ現実的ですねー。

正直、「事業」をやるなら創作は片手間くらいにしか出来ない気がします。そこはプロと組んだ方が絶対効率がいいですよね。
2017/05/27 21:35
>ただでさえ仕事と趣味の境界が曖昧なので

まさに、です。
ぼくは「右脳が優勢」という言葉でまとめてしまいましたが、要するにそういうニュアンスをすべて包括したものです。
クリエイターは感情が強いです。極まったクリエイターほど、そうです。だから、向いていないんです。その認識をベースにして活動を広げていってもらえると、大きく道を踏み違えることはないような気がします。
2017/05/27 21:38
米洗さん、ようこそです。

>そこはプロと組んだ方が絶対効率がいいですよね。

はい、やはり事業に乗り出すなら事業家と組むべきだと思います。ただし、事業家のことは基本的に信じてはなりません。

その点で、ぼくは有用に使ってもらえますよ~。どうぞどうぞ。
2017/05/27 21:43
riceshower_306さん

> >「収支を成り立たせる」「自分の利益を確保する」といった技術や思考がまるで育ってなかった。
> これきっと凄く難しいですよね。至道先生が再三おっしゃっているように一朝一夕で身につく技術じゃないというか、そもそも技術というレベルですらないような。

これねえ。
そもそも自分がそういうものを持っていない「弱者」であるという認識がなかったんですよ。

自分で言うのもなんですが、おれはやっぱりレベル自体は高いんです。
今回のゲームも、よくまあ、こんなクオリティのものをスラスラッと作れたな、と自分でびっくりするくらい。
作家への発注、スケジュール通りの作業進行、意欲的な宣伝と、とかく創作周りに関しては、おれはおれの持ちうるスキルを概ね全て活用していたと思ってます。

しかし、「収支を成り立たせる」「自分の利益を確保する」ここには全くスキルポイントを振っていなかった。
そういう概念の重要さすら知らなかった。
2017/05/27 21:39
これ、最後の結論に取っておこうと思ったけど、なんかここで一時中断すると、おれがミスってばっかりみたいに思われそうでイヤだから、もう書いちゃおう。
2017/05/27 21:44
「趣味」ではなく「仕事」にしてしまったことで、めちゃくちゃ労働量を投下することになって、「こ、こんなはずじゃなかった……!」みたいな感覚はあったわけですけど、しかしですね。

「めちゃくちゃ労働量を投下した」こと自体は揺るぎない事実なわけです。
2017/05/27 21:45
ぼくは直接何度か「架神さんは根っからのクリエイターだ」とご指摘差し上げていると思います。クリエイターとして非常に先鋭化されており、希有な才能の持ち主であることをぼくは理解しています。
「架神さんは根っからのクリエイターだ」という過去のご指摘は、今ここで議論していること、そのものです。褒め言葉7割、注意3割といった言葉のつもりでした。
2017/05/27 21:44
つまり、めちゃくちゃ頑張って制作して、めちゃくちゃ頑張って宣伝したわけですが、これはですね……

「ボードゲームの宣伝を半年間しまくった」

だけじゃないんです。
これ、ひとしきり終わってから気付いたんですけど、おれはこの半年間、

「ボードゲームを作っている架神恭介という作家を宣伝しまくってた」

んです。
2017/05/27 21:47
>「ボードゲームを作っている架神恭介という作家を宣伝しまくってた」

たしかにそうです!
我々が採算にわたって座談会でやってきた、セルフブランディングを、架神さんはやっていたのも間違いない事実ですね!
2017/05/27 21:50
具体的に言うと、ボードゲームの宣伝をしたことで小説の仕事が来た

いや、意味わかんないと思いますし、俺も「ハァ?」ってなったんですけど、そういうことなんですよ。
単に自分の作ったボドゲの宣伝をしてたわけじゃなかったんです。
ボドゲを作る作家の存在を宣伝してたんです。半年間も。めちゃくちゃ情熱的に。

そりゃあ、就職活動だって半年めちゃくちゃ頑張れば就職できたりしますよね……!
2017/05/27 21:49
ボードゲームの宣伝をしたことで小説の仕事が来た。

この展開ですでに面白いですし、
うえで述べたように、「人生全体として十分に収支があっていた」ということなのかもしれません!
2017/05/27 21:52
この一件がですねー。

「半年働いて良くて50万……おれ、半年なにやってたんだろー……」

という思いから救ってくれただけでなく、何かもっと大きな"気付き"を与えてくれた気がするんですよ。
それを言語化して共有するのが今回の「実践講座」の主題の一つだったわけです(もう一番大事なトコ書いちゃった)。
2017/05/27 21:52
ちと10分ほど業務連絡で離席するんですが、この流れ面白いので、よろしければ続けておいてもらえると。また戻ってきます。
2017/05/27 21:54
(うおお、どんでん返しだー!)
2017/05/27 21:56
> この展開ですでに面白いですし、
> うえで述べたように、「人生全体として十分に収支があっていた」ということなのかもしれません!

そうなんですよ!
何かを「頑張る」時って、色んな設定があるんだな、っていうか。

仮にですよ。

当初の予定通り、これを「趣味」と割り切って、まあ宣伝もそこそこにして、100万や200万くらい赤字になってもいいや、という考え方でやっていたなら、当然、宣伝力も下がって、おれの存在が新規取引先に認知されることもなく、俺は今頃、漫画原作者として別の仕事に着手していた頃合いかもしれません。(まあそれはそれで別の結果が出たと思うけど)
2017/05/27 21:55
ちなみにこの仕事が来るまでの流れは……

おれがツイッターで宣伝を頑張る
→某会社からDMで営業を受ける
→逆に営業をし返してボードゲーム座談会に誘う
→そこからゲーム体験会で「あー、あの時の!」みたいな感じで会って仲良くなる
→その人から今回の新規取引先を別件で紹介される
→俺の過去の作品を先方がたまたま読んでいた
→仕事を発注される

2017/05/27 21:58
ツイッターとか座談会とか体験会とかゲームマーケットとか、自分のボドゲを売るための宣伝活動の全てが繋がって、この結果がもたらされた。
2017/05/27 22:03
ちなみに前々から付き合いのあった会社からも、「あ、ボドゲ出したんですねー、じゃあ一本お願いします」みたいな感じでボドゲ周りのライティングの仕事が来てます。
2017/05/27 22:05
戻りました!

>「趣味」と割り切って、まあ宣伝もそこそこにして、100万や200万くらい赤字になってもいいや、という考え方でやっていたなら

たしかに。
趣味としてやっていたら赤字で普通に終わっていたかもしれませんね。でもそこに、猛烈な努力という要素が加わったことで、新しいものを手に入れ、人生全体としては収支があっていたと。

というか、ボードゲーム座談会が関連していたんですね!
いや~、何事もやってみるものです!
2017/05/27 22:04
というわけで、今は大変に心安らかになり、自分で作ったボドゲで楽しいなー楽しいなーと遊びながら、在庫を消化する段階に入っているわけです。
2017/05/27 22:07
架神さんはそうしたセルフブランディングまで含めて、一個のクリエイターなんですかね?

それとも、架神さんのなかでは、セルフブランディング(宣伝活動)と、クリエイター(創作活動)は別のものになってますか?
2017/05/27 22:08
この学びをどう言語化すればいいのか分からないんですよねー。
目的(ボドゲを売る)のための手段(宣伝)が、本来の目的以上のものを達成したという。

これを意図的に今後も応用できるようになるといいなあ、って思うのですが。

2017/05/27 22:09
座談会から色々発展していってくれたのも、嬉しいですね。ぼくも座談会を通して案件がありましたし、こうしたメディアに作家自身がかかわるというのは重要かもしれません。

改めて、座談会いいっすよ。自分の勉強にもなりますし、本当に面白いです。ほかの各分野の創作のプロの方々もご一緒しませんか?
2017/05/27 22:09
> それとも、架神さんのなかでは、セルフブランディング(宣伝活動)と、クリエイター(創作活動)は別のものになってますか?

これまでは別物でしたけど、イケハヤさんの座談会を通して、そして、今回の経験を通じて、何か違うものが見えてきた感がありますね。
2017/05/27 22:11
すごくシンプルですが、
好きなことを猛然とやる
ということが重要かもしれませんね。

もちろん架神さんには高い創作能力・宣伝能力が備わっていたので、そのスキルを全力で活かしたというのも大きいかもしれません。
2017/05/27 22:11
まあ、一番デカい気付きはこれだったんですけど、他にも色々書きたいことがあるので。
しかし、明日もお仕事なので今日はここまで……!

明日は一日中お外で仕事なので、続きは月曜ですかねー。

次回は「クラウドファンディングの功罪」をやります。
先に断っておきますが、「罪」もあったけど「功」の方が遥かに大きいです。
この「功」も、たぶんみんなが思ってるようなメリットを遥かに超えたところにあります。
何事もやってみるまで分からないものだ……。
2017/05/27 22:13
> もちろん架神さんには高い創作能力・宣伝能力が備わっていたので、そのスキルを全力で活かしたというのも大きいかもしれません。

あと、「人を巻き込んでいこう」という性格的なものが強いかもしれません。
「オッ、おれに営業をかけてきた。じゃあ座談会に巻き込むか!」というのがスタートでしたし。
2017/05/27 22:15
了解です、続きは月曜日にて。
生々しい体験談はやはり面白いものですね。

しかも、さすが漫画原作をやっていただけに「引き」が上手いこと!
2017/05/27 22:15
>この「功」も、たぶんみんなが思ってるようなメリットを遥かに超えたところにあります

こんな「引き」で終わられたら、次も読みたいじゃないっすか!
いやいや、さすがプロです。
2017/05/27 22:16
質問とかあったらご自由に書き込んでねー。
ではでは、至道先生。
ゆっくり続けていきますんで、今後共よろしくです!
2017/05/27 22:18
了解です!
ではまた折を見てゆっくり書き込んでいきましょう。
2017/05/27 22:19
自己紹介してから書き込み
 
グリバーです。
ただのボードゲーム好きであり、販売側の知識はほとんどないです。
ダンゲロス・ボードゲームのテストプレイで何度も遊ばせてもらい、とても面白かったんで3分紹介動画を作らせてもらってます。
2017/05/29 01:41
確か「宣伝しないとボードゲームは売れないと思いますよ」と助言させていただいたのですが、よく考えると宣伝すること自体に労力含めて滅茶苦茶お金がかかるんですよね。
費用対効果を考えるとどこまで宣伝するべきかとか助言出来たらよかったのですが、売る立場で考えたことがなく適当な助言をしてしまったと反省しております。
2017/05/29 01:46
ボードゲームの解説動画がいい例で、動画があった方が間違いなく売れるのですが、労力分の売り上げ向上になるのかと言われると私もよくわかっていないです。
以前別のボードゲームの紹介動画を作った時にボドゲ製作者様に「動画見て買いに来たって言ってくれた人が一人いましたよ!」と言われ私は内心めっちゃ喜びました。
ただ、私が作っているのは趣味なのでそれで十分満足なのですが「動画を作る労力=ボドゲ1つ分」と考えると商売視点では微妙なのかもしれません(実際はもうちょい効果があったと信じたい)。
2017/05/29 01:47
今後もしダンゲロスボードゲームの拡張弾などを出されるときは他のボードゲームを作っている人に相談するといいと思います(すでにされているようですが)。
特に趣味としてでなくボードゲームで食べている人だと、収支について適切なアドバイスをしてくれると思います。
2017/05/29 01:47
海猫沢です。
いや……今回の話、めっちゃ共感してます!!!!!
去年ぼくもRAMCLEARというユニットで、初めてボードゲームを作りました。
架神さんとまったく同じで「うわ!これ1000個つくったらめっちゃ安くなるわ!」と思って最初は1000作ることを考えたんですよ……でもこれ、現実問題ぜったいむりだわ!と思って結果的には生産数200にしました。
結論から言うと赤字なんですが、8割は販売済みです。ほとんどゲムマと知り合いのところでしか委託していないので、これはかなりいいほうなんですが。まったく儲かりませんね!!!驚くほど!!!どうしていいかわからない!

趣味なのか本業なのかがめっちゃ曖昧なままやっちゃったんで、線引が自分でもよくわかんなくなっちゃった……って、このあたりも架神さんと同じです……。
2017/05/29 15:02
確かにクリエイターと経営者はぜんぜん違う!!!!!

というのも実感しましたね……というのも、ぼくが組んでるメインゲームデザイナーのツムキキョウという男が、天才すぎてマジでヤバイんですよ……。
ゲムマ当日「あ、あれがない!あれが必要です!」と、会場から突然姿を消し、昼過ぎに「買ってきました!」って、銀座で手ぬぐいを買ってきたんです(いまだに意味がわからない……)。
結果的に俺が経営者的な役割をやることになり……けど俺もメンタルが作り手なんで、「これは最高だな!優勝だぜ!超売れるぜ!」っていうののセンスがなにかおかしくて、最終的にぼくらが出した結論は「ファッキュー!」です。
我々RAMCLEARはとにかくもうすべてにファッキューし続けるしかないんです。
次回作がいまほぼできてるんですが……とにかくファッキューするしかないんで、架神さんの体験談を糧にファッキューしますよ!!!ありがとうございます!!
2017/05/29 15:10
ちなみに前回の畳地獄は
【畳地獄試遊】五反田のゲンロンカフェ(@genroncafe)、根津のコロコロ堂(@korokoro_dou)。
【畳地獄販売】千駄木の往来堂(@ohraido )、赤坂の双子のライオン堂(@lionbookstore)【参千円也】
ということになってます。

そうです。このように、ボードゲームを作るとあらゆる発言のすべてに商品のアピールを入れないといけなくなるんですよ!!!!!!!!!!!ボドゲサイコーーー!!
2017/05/29 15:23
海猫沢さん、ようこそです。

ボードゲーム制作事業なら、なるべくコストを抑える形で、クリエイターはどんどんチャレンジして良いと思うんですよ(※事業といえるほどリスキーなものではないので)。創作スキルと密接に絡みますし、自分たちが楽しいと思えることをやるのが第一じゃないですかね。
海猫沢さんのファッキュー体験の数々も、なんだか楽しそうに聞こえて羨ましくなります。

海猫沢さんとぼくの初めての共著『働かないで生きていく』も、ボードゲーム制作とすごく似ていると思うんですよ。ぶっちゃけこれ、トークメーカー関連書籍のなかではピカイチで売れないと思うんですよね(笑)
世の中の売れ筋からこれほど遠ざかった本があるのかという……。
でも、売れるか売れないかなんて二の次で、自分たちが楽しいからやったというのが最初だったように思います。そして自分は満足しているので、他のことは半ば以上どうでもよくて、この状態がクリエイターとしての本望なのではないでしょうか。

ちなみに『働かないで生きていく』は、無事に6月1日販売開始となります。
2017/05/29 18:50
この架神さんのボードゲーム経営論の座談会とかは、ユーザーさんへのサービス精神が旺盛で、架神さんが万人に楽しんでもらおうとする工夫が随所に感じられます。その姿勢は重要ですし、座談会のメインストリームは今後もユーザーさんとの情報共有というのを主軸にしていきたいと思います。

ただ……それとは別の流れが、ささやかにあってもいいと思っております。完全に自分たちだけで酔っぱらっているような座談会も、今後ひそやかに、あまり目立たぬ感じで開催していけると嬉しいなぁと思っております。
海猫沢さんやぼくや幾人かのゲストを交えて、徹底的に自己満足の座談会を続けていけるといいなぁ、と。みなさんのお邪魔にならないように致しますので……。
2017/05/29 18:59
Part2会場に移動していることはお知らせしておいたほうがいいと思います。
みなさん次の会場立ってますよ。
2017/05/30 15:10

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登場人物紹介

作家、ライター。

主な著書に『よいこの君主論』『仁義なきキリスト教史』『放課後ウィザード倶楽部』『戦闘破壊学園ダンゲロス』『こころオブ・ザ・デッド』など。

今回初めてボードゲームを作ってみた。

至道 流星 (しどう りゅうせい)

小説家、システム開発、会社経営などに携わる兼業クリエイター。
小説、ビジネス書、漫画原作など50冊ほどの著作がある。海外翻訳も多数。創作者というよりビジネス色が強いクリエイター。

◆主な著書
小説『大日本サムライガール(全9巻)』『羽月莉音の帝国(全10巻)』『破滅軍師の賭博戦記』
(※そのほか多数!)

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