三、クラウドファンディングの功罪(後編)

文字数 12,746文字

えー、前エピがクラウドファンディングの功罪の「罪」で終わっちゃったので、今回は「功」です。
クラウドファンディングの思いもよらぬメリットについて。

しかし、とりあえずは前エピの補足からいきましょう。
この後、22時からスタート予定。
2017/05/31 21:06
はっじめっるよー。
とりあえず前エピのコメントを読んできます。
2017/05/31 21:08
えーっと…………。

今回、冒頭で言おうとしたことをアヤジロさんが既に書いてくれてますね……。
まあ、一応書きますか。
2017/05/31 22:02
まず、クラウドファンディングの手数料ですが、今回使用したfaavoさんは20%でした。

アヤジロさんの挙げてくれた「クラウドファンディングサービスの選び方」にあえて追加するなら、「そのサービスの得意な分野」というのもあります。
サービスごとに得意とする分野があるので、そこに合致するクラウドファンディング企画であれば、支援率が高いと期待できます。

faavoの得意分野は…………町興し系なんですよね。
なので、その意味ではあんまり合致しているわけではないんですが、母体会社のサーチフィールドがマンガにも強い会社だったので、その点では合致している部分もありました。
2017/05/31 22:04
でですね。
アヤジロさんも挙げてくれてるんですけど、クラウドファンディングにはサービスによってはコンサルタントも付いてくるんですよ。

確かに20%の手数料はデカイ。
なにせ今回だと44万円ですからね。

しかし、そもそも成功しなければ手数料もクソもないわけです。
2017/05/31 22:07
faavoさんは、「全力でコンサルして成功させるから、その代わりに20%」というスタイルです。キャンプファイヤーさんは「なにもしないけど5%」(今は8%だけど)。

クラウドファンディングでお金を集めるのって、これは一つの技術なので、全く何の研究も準備もなしにやった場合、成功させるのはたぶん相当に難しいです。


ググったらこんなページも出てくるくらい、クラウドファンディングを成功させるのは「技術」なわけです。

faavoさんが普段どのくらいのコンサルをしてくれるのかは分かりませんが、おれの場合は以前から繋がりがあった関係で、社長さんと担当者の方が二人付いてくれて、打ち合わせを通してかなり戦略を固めることができました。

……まあ、前述の通り、おれのキャパを超えて大変なことになったりとか、コンサルも100%成功したわけではないんですが、それはfaavoさん側にとっても経験値ってことで。
2017/05/31 22:09
……で、コンサルなしだとどうなるか、という例を間近で見たので、知人の失敗例を挙げるのはちょっと申し訳ないんですけど、まあちょっとお許しを。


こちらの方も自作のボドゲの制作費用をキャンプファイヤーで集めようとしたけれど失敗していました。
聞いた話によると、最初はリターン品が「1万円以上じゃないと製品がもらえない」ものだったそうです。
それが最初にコケた理由ではないか、と。

でもこれ、少部数で作ろうとしたらやっぱり単価はそうなっちゃうんですよね。
おれも最初はそんなイメージを持っていたわけですが、コンサルの過程で、前に書いたとおり、「覚悟を決めて1000作る」路線を提示されたわけです。

まあ、それもそれで大変なことになりましたが……。
2017/05/31 22:16
https://camp-fire.jp/projects/view/21853

一方、こちらはコンサルなしで自力で研究・分析して成功した例。
先のアヤジロさんですね。
詳しいTipsはツイッターの「#ボドゲクラファン」タグでまとめられているので、気になる方はそちらも御覧下さい。

……なので、コンサルなしでもやろうと思えばできなくはないし、実際成功したなら、これが一番安上がりではあります。
2017/05/31 22:24
というわけで、手数料20%はコンサル込み、という話でした。

手数料44万円……と聞くと、「うわーっ!?」って感じですけど、100万しか集まらなければ20万だし、60万なら12万だし、そもそも成功しなければコンサル分はfaavoさん側のタダ働きになるわけだし、そういうタダ働きリスクなども考えれば、まあそんなもんかな、という気がします。
2017/05/31 22:28
という、おれの見解を投げておいた上で至道先生の見解を待ちましょう。
2017/05/31 22:30
さて、ここからは遂に「クラウドファンディングの『功』について」です。

……が、その前にもうちょっとだけ脇道に逸れます。
本題に関係したことですので、しばしお付き合いを。

今回のダンゲロス・ボードゲームのクラウドファンディングの支援額とリターン品は以下となります。
2017/05/31 22:31
あ、画面がバグった。
2017/05/31 22:32
…………偶然、トークメーカーのバグを見つけてしまったので、ちょっとバグ報告してきます。しばしお待ちを。
2017/05/31 22:39
オッケー。気を取り直して再開。

今回のダンゲロス・ボードゲームのクラウドファンディングの支援額とリターン品は以下となります。
2017/05/31 22:39
3,000円(税込)


 架神恭介によるお礼のメッセージ
 短編小説『ダンジョン&ダンゲロス(仮)』<特別版>
 説明書のSpecial Thanksに支援者様のお名前を記載


5,000円(税込)

 【new!!】戦闘破壊学園ダンゲロスボードゲーム(サイン入り)
 【new!!】CF限定特典魔人カード「口説院言葉」
 架神恭介によるお礼のメッセージ
 短編小説『ダンジョン&ダンゲロス(仮)』<特別版>PDFデータ
 説明書のSpecial Thanksに支援者様のお名前を記載
 【new!!】ボードゲームパッケージイラストの壁紙(PC・スマホ版)


10,000円(税込)

 戦闘破壊学園ダンゲロスボードゲーム(サイン入り)
 CF限定特典魔人カード「口説院言葉」
 架神恭介によるお礼のメッセージ
 短編小説『ダンジョン&ダンゲロス(仮)』<特別版>PDFデータ
 説明書のSpecial Thanksに支援者様のお名前を記載
 ボードゲームパッケージイラストの壁紙(PC・スマホ版)
 【new!!】企画会議イベント参加権
 【new!!】FBグループ会議参加権


30,000円(税込)

 戦闘破壊学園ダンゲロスボードゲーム(サイン入り)
 CF限定特典魔人カード「口説院言葉」
 架神恭介によるお礼のメッセージ
 短編小説『ダンジョン&ダンゲロス(仮)』<特別版>PDFデータ
 小説のSpecial Thanksに支援者様のお名前を記載
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 【new!!】テストプレイ参加権
 【new!!】本作使用イラストから選べるキャラクターイラストTシャツ
 企画会議イベント参加権


50,000円(税込)

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 短編小説『ダンジョン&ダンゲロス(仮)』<特別版>PDFデータ
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 ボードゲームパッケージイラストの壁紙(PC・スマホ版)
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 【new!!】短編小説『ダンジョン&ダンゲロス(仮)』登場権
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100,000円(税込)

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 短編小説『ダンジョン&ダンゲロス(仮)』<特別版>PDFデータ
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 本作使用イラストから選べるキャラクターイラストTシャツ
 【new!!】短編小説『ダンジョン&ダンゲロス(仮)』主人公登場権
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200,000円(税込)

 戦闘破壊学園ダンゲロスボードゲーム(サイン入り)
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 架神恭介によるお礼のメッセージ
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 短編小説『ダンジョン&ダンゲロス(仮)』<特別版>PDFデータ
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 企画会議イベント参加権
 テストプレイ参加権
 本作使用イラストから選べるキャラクターイラストTシャツ
 【new!!】短編小説『ダンジョン&ダンゲロス(仮)』共著権
 FBグループ会議参加権

2017/05/31 22:44
後から気付いたのですが、この支援コースの中で最も費用対効果の高いコースは30000円コースでした。

次点は20万円コース。
けれど費用対効果で言えば、やっぱり30000円コースがベストでした。

もちろん、5万円、10万円、20万円コースには特別な意味合いがあるので一概には言えませんが、今から語る内容に沿って言えば、30000円コースがベストと言えます。
2017/05/31 22:45
果たして、30000円コースの何が優れていたのか?

一言で言うと、おれに対面して会える機会が一番多い、ということです。
2017/05/31 22:48
「ハァ~~~? かがみィ~、おまえ、なァ~~~にを奢りたかぶっとるんじゃい~~」

という声が聞こえてきそうですが、それについてはこれからご説明しましょう。
ここからいよいよ本題である「クラウドファンディングの『功』」に入ります。
2017/05/31 22:49
やってみないと分からなかったクラウドファンディングの意外なメリット…………。

それは


「人材の確保」


です。
2017/05/31 22:51
ここまでの座談会に書き込みをしてくれたアヤジロさん、グリバーさんも30000円コースの支援者です。
このことも次から語る内容を裏付ける一助となるはずです。

平易な言葉で言い直しましょう。
クラウドファンディングをすると優秀かつ力強い友達が増える。
2017/05/31 22:52
2017/05/31 22:55
これらは彼らの貢献のうち、ほんの氷山の一角に過ぎません……。
2017/05/31 22:58
「お金を払ったくれた上に、精力的に手伝いまでしてくれる」

これがクラウドファンディングなのです。

自分で書いてても意味が分かりません。
なぜそういう状況が引き起こされるのか?
しかし、あえて言語化を試みてみましょう。
2017/05/31 22:58
ポイントは3万円以上のコースにのみ存在する「テストプレイ参加権」だと思います。

そもそもテストプレイに協力してもらえること自体が非常に大きな助けになったのですが(テストプレイは本当に大事で、ダンゲロス・ボードゲームのクオリティの7割は重厚なテストプレイに依るものと思われる)、おそらくだけれども、このテストプレイを通じて「製作に少し協力する」のがゲートウェイとなったのだと思います。
ここで「製作側の意識」が芽生えるのではないか、と。
2017/05/31 23:01
こちら側としても3万円をぶっこんでくれた時点で、かなり「特別な人」です。
支援者の方は3000円コースだろうと5000円コースだろうともちろん全員に感謝してますが、そうは言っても抜きん出た数字を出してくれた人は、やはり「特別」と認識します。

で、そういう人に直に対面し、しかも複数回に渡ってやり取り(共同制作)をすれば、自然と「お金を受け取った人」「出したお金の対価を受け取る人」という関係以上のものになるわけです。
2017/05/31 23:12
彼らもかなり手伝ってくれましたが、おれの方でも手伝った、というか、何かした、部分があります。
お互いにクラウドファンディングの契約を超えた領分で何かをしているわけで、要するに知人や友人が通常行う互助関係が成立しているわけです。

だからまあ、つまり「友達になれる」ということです。
2017/05/31 23:13
おれもここ数年で急速に学んで来たことなのですが、コネというやつは、大勢いる中で一度会っただけでは、まず機能しません。
その次に少人数で飲みに行くとか、二人だけで話し込むとか、お互いに相手に対して何かをもたらすとか、そういうやり取りを通じて、ようやくコネが機能するようになります。

前エピでも書きましたが、「何かがしたい」→「よし、あの人に頼もう」の瞬間に「あの人」枠で顔が浮かぶのがコネということなので、うっすらとした面識や認識、名刺交換だけでは、その瞬間に顔が浮かばないんです。
2017/05/31 23:16
だから、30000円コースの「費用対効果として優れていた点」というのは、

「おれに対面して会える機会が一番多い(=おれとコネを作れる)」

ということです。
そして、それはおれにとっても同じなのです。
2017/05/31 23:19
アヤジロさんようこそです。
そしてご丁寧な回答大変ためになります。

ぼくも頂いたお話をお受けして、悪いと感じた点と、良いと感じた点について書いてみます。
最初は悪いと考えている点から。


架神さんご指摘の、
>着服はやろうと思えば(うまくやれば)可能

アヤジロさんご指摘の、
>どこのクラウドファンディング事業者も資金の使途についてはノーチェック

中にいる方からこれがちゃんと確認できて参考になります。
十中八九そうだろうな、とは思っていたのですが、この点が既存の経営との違いなんでしょうね。通常の経営者の意見を代弁させてもらうと、日本で展開されるクラウドファンディングは胡散臭い仕組みがまかり通っているように感じられ、タニマチを横文字にしたような印象があるなと思います。

仮に自分がクラウドファンディング事業者になるとすれば、資金の着服には一定の制限をかけて、少額投資型のビジネスモデルで考えるかなと思います。
日本のクラウドファンディングは、集めたカネを手早く回収してしまわなくてはなりません。でも投資型なら、マージンは先に書いたように3.5~5%と最低限のところで行うことができ、その後のコンテンツの販売成功から手数料を得るモデルが成立しえます。

あと、ちょっと視点をずらしたところでお話しさせていただきます。
たとえばですが架神さんなら、ちゃんと事業を組み上げ、今回のクラウドファンディングで右往左往した努力をあと5~10倍くらい継続する意思があるのであれば、普通に数千万単位の出資は集まっても不思議ではないのかなと感じるのですよ。あくまでこれは一案ですよ、第三者から出資を集めることをオススメするわけではないので。
ただ、クラウドファンディングという小さな仕組みにこだわらず視点を広げると、架神さんのスキルをもってすれば、もうずっと幅広い舞台があるように思います。アヤジロさんもサイトでの努力を拝見した限り、広い舞台での挑戦ができる能力が元々あったのではないかと考えるところです。
2017/05/31 23:19
まあ、おれとコネを作ったところで、おれができることなど微々たるものですが、これを一般化して応用することを考えると、最初におれが言ってた意味が分かると思います。

まず、あなたに、すごく好きなクリエイターがいるとしましょう。
もしくは、今後、良好な関係を築いていきたい人。
さらに言えば、何か一緒にビジネスをしたり、その人を間口として、そこから、その人の業界へと繋がって行きたい場合。

そういう人がクラウドファンディングを始めて、おれのようなリターン設定をしていたら大チャンスです。
2017/05/31 23:22
次に良いと思った点。

>優秀かつ力強い友達が増える

これは素直に良いメリットだなと感じました。

企業やベンチャーキャピタルの出資とかより全然はるかに良いですね。
ベンチャーキャピタルとかも、「支援前提」みたいな勢いでお金を出してくるものなんですが、ぶっちゃけ口ほどの役には立ちません。ベンチャーキャピタルは最たるものですが、企業の出資でも同じで、何か支援してくれるような能力はないものです。

それから比べたら、個人間の濃密なやり取りに重きが置かれるクラウドファンディングでかかわる仲間のほうが、ずっと有用だなと思いました。
何より楽しそうなことが重要です。
2017/05/31 23:26
まず、ガツンとしたカネをぶっこんで下さい
これで相手はあなたの名前を認識します。

有名人のリターンにはしばしば「一緒に食事」などが設定されますが、これにより「名前を認識された」状態から、「あなたの顔や職業を認識された」状態まで進むことができます。ここがコネを用いられるギリギリのライン。

そして、複数回会ったり、一緒に何かをできるリターンなら効果はさらにアップ!
そこで相手が求める以上の何か、をしましょう。
それにより「あなたの人となりを認識された」状態まで進むことができれば、「ほとんど友達」の関係性にまで至ります。
ここまで来れば相手はクラウドファンディングが終わった後も、あなたのことを忘れません。

その後、このコネを活かせるかどうかはあなた次第です。
2017/05/31 23:27
総評としては、これも面白みのない意見で恐縮ですが、クラウドファンディングを使うべきかどうかはケースバイケースなのかなと感じます。

自分の勝負の舞台は色々あって、そのなかの100も200もある選択肢のなかの一つにクラウドファンディングというものがあって、どうも最近これが注目されているっぽいと。これに乗っかるのが今の自分にとってメリットがありそうか、面白いことができそうか。それともこの自分のスキルと時間を、もっと他のことにつぎ込むか。

それはやはり個々人のおかれた環境や状況によって変わるでしょうし、時間とともに揺れ動く部分もあるのかなと感じます。

ただし大前提として、何事も、チャレンジすることが一番大事なことです。選択肢の多さに迷っていないで、まずは目先にあるものに飛び込んでみる……というのは人生全般としてみれば、きっと大きな利益を自分にもたらしてくれるのだと確信できます。まずは行動ありきです。
2017/05/31 23:28
そして、こちら側からの視点としては、その出資者は「企画に賛同し」「多額の支援金を出してくれた」わけですから、もうその時点で企画へのモチベーションが高い。

特にグリバーさん、アヤジロさんなんかは、ボードゲームというジャンル自体に元々親密であり、そこから企画に賛同してくれたので、ボードゲーム界において彼らが培ってきた人脈とスキルを提供してくれた。これは非常に力強い。

だからこちら側から見ると「優秀かつ力強い友達が増える」結果になるわけです。
2017/05/31 23:36
ホントね! こんなもんやってみるまで分かんないですよ!!!

当然、誰だって、おれだって、クラウドファンディングは「お金を集めるためのもの」だと思ってましたよ。
リターン品の設定次第では、たぶん今でもそういう認識を持ったままだったと思います。

でもやってみるとこうなったんですよ!
やらねーと分かんねーんですよ!!!

よし、今回も非常に実践的な講座になりましたね!
2017/05/31 23:44
> たとえばですが架神さんなら、ちゃんと事業を組み上げ、今回のクラウドファンディングで右往左往した努力をあと5~10倍くらい継続する意思があるのであれば、普通に数千万単位の出資は集まっても不思議ではないのかなと感じるのですよ。

そ、そういうもんなんですか……。
その辺になると、もはや選択肢すら自分の中に浮かばない。
全くイメージが湧かないですね……。
2017/05/31 23:45
> それから比べたら、個人間の濃密なやり取りに重きが置かれるクラウドファンディングでかかわる仲間のほうが、ずっと有用だなと思いました。
> 何より楽しそうなことが重要です。

ただ、上にも書いたとおりリターンの設定が重要だと思います。
今回のおれのリターンは「お金払ってよ~~」「そしたら代わりにおれの仕事を手伝わせてあげるからさ!」という神をも恐れぬ代物だったわけですが、これが…………まさかの、こんなメリットを生み出したわけです。

こんな不埒なリターン本来できないですよ。
でも、そこを踏み切ると、こんなイイことがあって、思わぬメリットを知ることとなる……。
だから、このクラウドファンディングの使い方、あんまり知っている人はいないんじゃないかなあ。
2017/05/31 23:46
クラウドファンディングで200万集める能力がある人は、株式会社の設立で2000万円を集めることができるのではないかと踏んでいます。
クラウドファンディングで300万円いけるのなら、法人化で3000万円は可能でしょうね。手堅いところで、そのくらいのイメージです。3000万いけるひとは5000万いけますし、この辺で明確な線引きがあるわけじゃないですけれど。

ただ、もちろん状況が違うので、同じ目線では考えることはできません。
クラウドファンディングの金が着服可能ということは、金を得てしまえばお仕舞いという手離れの良さはあります。ただ法人化の際に得た他人の金は、しょせん他人の金なので、クラウドファンディングとは次元の違う苦しさを受けることもあるでしょう。

ただひとつ言えるのは、経験を深めるにあたり最も即効性があるのは、なるべくスケールの大きな方面に飛び込んでいくことです。
自分の経験値だけを考えるのなら、3000万といわず3億集めてみたほうがいい。30億ならもっといい。まぁその後が大変ですが、それもまた経験であって、人生全般としてはよりプラスになるでしょう(海に沈む人もいますが、それだって凄い経験じゃないですか)。
2017/05/31 23:48
次回は「刺さる宣伝術」をやります。
今回、色々やってきた結果、肌感覚的に「これが正解だったのではないか?」と思えるものが見えてきました。
間違ってるかも分からんけど、蛮勇振り絞り自説を披瀝してみるので、ぜひ、至道先生の経営者としての視点(答え合わせ)も頂きたいところですね!

次回は明日の22時予定。だけど土曜になるかもしんない。
よろしくお願いします。
2017/05/31 23:54
おはようございます。
泉和良です。
ダンゲロスボードゲームの内情が赤裸々に明かされていて凄いですね!
ひとまず、ゲームマーケットお疲れ様でした。

私もここ6回くらい連続で「7キューブ」という名義で、ゲームマーケットに出て、アナログゲームを自作して売っているので、勉強になるところが多いです。
といっても、私の場合は、毎回資金2万円で50部だけの販売とかなので、全然規模が違いますが。

私のは、一人用ゲームが主流です。
最初に出した『うどんエイリアン』がちょっとだけ話題になったりしてましたが、毎回50部なので、宣伝とかはほとんどしてないです。
私の場合だとクラウドファンディングしても、あまり成功しそうにないかも……。
2017/06/01 10:35
diabloさんという私の友人も、ダンゲロスボードゲームのクラウドファンディングに参加して、作品をもらっていました。
ついこないだも、アナログゲーム会で楽しんでプレーしていたようです。
今後も色々とがんばってください!
2017/06/01 10:41
こんにちは。DIABLOと申します。
いつもダンゲロスSS観戦を楽しませてもらってます。
せっかく名前を出して頂いたので、文章は苦手ですが、自分なりに今回のクラウドファンディングについて思ったことを書いてみます。
2017/06/01 17:54
今回、5000円コースを申し込ませていただきました。
動機はボードゲーム本体価格とほぼ同じであり実質特典付き予約であったことに加え、申し込みを迷っている旨をツイートしたところ架神先生からコメント(労働力の投下)を頂いたことが後押しになりました。
2017/06/01 17:56
リターン品についてなのですが、明示されていなかったものとして、短編小説ダンジョン&ダンゲロス特別版要素の「ダンゲロスボードゲーム・データファイル」、本来は商品である「拡張シナリオ#1」のPDFファイルが送付されてきました。
2017/06/01 18:01
データファイルの内容は全魔人カードの大きめのイラストと効果説明に加え、架神先生によるカード評価、他のカードとのコンボが記載されており、100ページを超えるものとなっていました。
前のほうで収支について書かれていましたが、リターン品に投入した労働力も踏まえると、やはりボードゲーム単体ではほとんど儲けになっていない気がします。
2017/06/01 18:07
ただ、僕の視点としては「5000円でこんなにすごい特典がついてきて得した」と好感度がうなぎ上りであり、今後またクラウドファンディングなどをするときに「オッ前回の特典すごかったしまた支援してみようかな」という心理が働くと思うので、人生全体での収支というか、長期的な顧客獲得みたいに考えると労働力を投下し過ぎるということはないのかなとも思います。
2017/06/01 18:14
(次回クラウドファンディングがあるとしたら今回と同じレベルのリターン品を期待してしまうので、ハードルが上がってしまうという点は問題になるかもしれません)
2017/06/01 18:23
クラウドファンディングの話からは反れますが、今回ボードゲームを作るにあたってダンゲロスというコンテンツを選んだのはプラスに働いていると思います。
既存のダンゲロスファンからの支援が期待できることに加え、複数人でプレイするという性質上、ダンゲロスボードゲームをプレイすることが他のプレイヤーに対するダンゲロスというコンテンツの宣伝になるところがいいと思います。
2017/06/01 18:25
戦闘破壊学園ダンゲロスを始めとした既存作品だけでなく、今後の新作の売り上げアップにも繋がるという点で、人生全体で収支が合うようにすればいいという考え方はしっくりくるなと思います。
僕自身、クラウドファンディング申し込み時点ではダンゲロスという作品をトークメーカーでしか知らなかったのですが、ボードゲームから興味を持って戦闘破壊学園・飛行迷宮学園・1969の購入に至りました。
2017/06/01 18:31
>泉先生
書き込みありがとうございます&『ブラックホール人情』ありがとうございます!

ソロプレイ大好きなんで、時間を見つけて絶対プレイしますぜ!!

> 毎回資金2万円で50部だけの販売

えっ! むしろ2万円で50部作れるんですか……。
えっそれいいなぁ……。
マジか。いいなぁ……。
2017/06/01 09:53
DIABLOさん

> 今後またクラウドファンディングなどをするときに「オッ前回の特典すごかったしまた支援してみようかな」という心理が働くと思うので

とても嬉しいです。まさにそれを狙って頑張りました……!
短編小説の方も時間を作ってなんとかするので、もうちょっとだけお待ちを……。くっ、時間が無限に欲しい。
2017/06/01 20:28
> クラウドファンディングの話からは反れますが、今回ボードゲームを作るにあたってダンゲロスというコンテンツを選んだのはプラスに働いていると思います。
> 既存のダンゲロスファンからの支援が期待できることに加え、複数人でプレイするという性質上、ダンゲロスボードゲームをプレイすることが他のプレイヤーに対するダンゲロスというコンテンツの宣伝になるところがいいと思います。

確かに……。
ツイッターとか見ていても、今回のボードゲームを機に漫画や小説を読んでくれた人がたくさんいたんですよね。
ということは、今回の宣伝は「ボードゲームの宣伝」「ボードゲームを作った架神恭介という作家の宣伝」「ダンゲロスの宣伝」のいずれでもあったのか。
2017/06/01 20:30
こんばんは、アヤジロです。

>えーっと…………。今回、冒頭で言おうとしたことをアヤジロさんが既に書いてくれてますね……。

ネタ潰し失礼しました笑
少し追記ですが、コンサルティングについてはキャンプファイアさんもこちらから求めればやってもらえるそうです。とはいえ、やはりMakuakeさんやfaavoさんの方が力を入れているとは思いますので、手厚いサポートがあった方が良い場合にはそれらのサービスを利用した方が良いかもしれません。自分たちは印刷所の締め切りなどの都合でその辺のコミュニケーションにかける時間がなかったので、キャンプファイアさんを選んだ側面もありました。

自分たちで簡単に分析・研究した結果については、架神先生が紹介してくださった「#ボドゲクラファン」のツイートと、おとといクラウドファンディングの講演会?に登壇して喋ってきたのでその資料をここに置きました。
goo.gl/fRcWB8
もしご興味ある方がいらっしゃればどうぞ!
2017/06/01 21:54
架神先生の「クラウドファンディングで仲間を作れる」というのは自分は全く気づいていませんでしたが、確かにこれはクリエイターとして一定以上名の売れている方にとって大きなメリットですね…!
僕もダンゲロスクラファンの支援者の一人でもありますので、支援して仲間になった側の視点で少し。

今回のクラウドファンディングを通じて架神先生とは初めてお話ししたのですが、僕自身は前からダンゲロス好きだったんですよね。なのでクラウドファンディングをされることを知った際には
「ダンゲロスがボードゲームになる!?好きなものと好きなものが合わさって最高に見える。これはもう応援しよう」
と思い支援したわけですが、この時点では結構お客様気分でした。
「テストプレイに記念に2回くらい顔を出させてもらって、その時に小説版ダンゲロスにサインでももらえたら超嬉しいな」くらいの気分でした。

しかし架神先生も書いていらっしゃる通り、テストプレイをする中で、想像以上に自分や他の参加者の方の意見を取り入れてくださるのを感じて意識が変わっていった気がします。
「これは応援のし甲斐があるなぁ。よし、俺もダンゲロスが良いものになるようできることをやろう!」と。そうなってから色々と情報提供などをさらに積極的にお手伝いをするようになった気がします。

さらに、そんな活気のあるダンゲロスボードゲームをみて、自身もクラウドファンディングをしよう!と決意した訳で、思い返すと本当に大きな金額で支援してテストプレイに参加して良かった…!と思っております。

今ここに自分が参加しているのも、クラウドファンディングという海に支援者・起案者それぞれの形で思い切って飛び込んでみたからだと思うのですが、そのおかげで昔からファンだった両先生とお話できていると思うと(大学生の時からスマホの待ち受けは1巻表紙のひまりんです!)、それだけでも「とりあえずなんでもチャレンジしてみる精神」は偉大だなと思うところです。
2017/06/01 21:56
(本日22時からの座談会を予定しておりましたが、酒を飲みすぎたため、23時か24時に延期します。このまま寝落ちしたら自動的に土曜になります)
2017/06/01 22:09
>アヤジロさんもサイトでの努力を拝見した限り、広い舞台での挑戦ができる能力が元々あったのではないかと考えるところです。
最近、色々と迷走しておりまして、ビジネス的なチャレンジをすることへの意欲を回復しようと思い、ちょうど大日本サムライガールを読み返していたのですが、至道先生ご本人からこう言っていただけて自信がつきました…!
ありがとうございます。
2017/06/01 22:01
アヤジロさん、こちらこそありがとうございます。日毬をお使いいただいているだけでありがたい限りです。
ぼくは世辞を言うような人間ではないので、アヤジロさんには十分なスキルがあり、また適切な努力もされる方だなということが取り組みを拝見して理解できます。クラウドファンディングは小さな舞台なので、これをステップに、単発勝負ではなく、長期継続が可能な事業や創作活動へ進まれると、いずれ迷走を打開できるように思います。
いずれご一緒に創作活動ができる機会があるとぼくも嬉しいです。
2017/06/02 00:38

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登場人物紹介

作家、ライター。

主な著書に『よいこの君主論』『仁義なきキリスト教史』『放課後ウィザード倶楽部』『戦闘破壊学園ダンゲロス』『こころオブ・ザ・デッド』など。

今回初めてボードゲームを作ってみた。

至道 流星 (しどう りゅうせい)

小説家、システム開発、会社経営などに携わる兼業クリエイター。
小説、ビジネス書、漫画原作など50冊ほどの著作がある。海外翻訳も多数。創作者というよりビジネス色が強いクリエイター。

◆主な著書
小説『大日本サムライガール(全9巻)』『羽月莉音の帝国(全10巻)』『破滅軍師の賭博戦記』
(※そのほか多数!)

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