その6

文字数 586文字

負けは迫り,
“う,あと3回!!”とアイグラスの表示に焦り,

さらに必死で逃げたけど

さらにレーザーの一撃を受け

“あと2回!!”と倒される寸前まで追い込まれた。


その時,
目の前が光線とは別の強い真っ白なフラッシュのような光を放って
目眩を誘った。

「今度は何なの!?」
と動揺させられている私の目の前に気がつけば人がいて,
そして驚く間も無く直ぐ私の手を掴んだ。

そして「オレと一緒に来い!」と言い,「来れるか?」と更に聞いた。

私は甲(かん)高い強い声色のその目の前の人には
目を奪われた。

その人は男で何故かヘルメットは決まりの被っておらず
ピンク色の長めの髪で黒い囲み目の大きな目がV系アーティストのよう。
瞬時に格好良いなと思わされる。

黒いマントを身に着ける背が頭1つ分私より高い顔つきから若いその人には
タイプだから自動的にドキっとさせられながら

「一緒に行きます!」と断る術も無く答えていた。


その言葉を聞きその人は私を直ぐ仰向(あおむ)けに抱きかかえた。

そして「テレポートする!」とその人が言って,
一瞬体が嘘みたいに本当に宙に浮いたのが分かった。

でもどういうわけだかその直ぐ後私は気を失ってしまったようだった。

意識を取り戻した時には赤と紫の木々など無く

まるで別の場所にいた。


目が覚めた瞬間何が何だか分からなかったけど

それでも次第に意識は戻りさっきまでの事今どうして此処にいるのかが掴めてきた。



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登場人物紹介

瑠花(るか)・・・主人公。中学2年生。

瑠亜(るあ)・・・主人公の妹。小学6年生。

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