その8

文字数 645文字

マコトくんの事はどこも本当に素敵で不思議なくらい。

そんな瞬間の中腕を組みマコトくんは口を開いた。

「瑠花な,お前はさっきバグのフィールドに落ちてたんだ」

それを聞いて
「え?バグのフィールド?何,それ」

と私。バグってエラーのって事なのか何なのかと
思わされる。

「バグはな,この場所『サイバーレーザーシューティング』だと
知る人ぞ知る裏メニューだ。

元システム管理者でしか使えない類(たぐい)で何か接続端子ないし無線機でマスターメモリーにハッキングしゲームのシステムに本来無いシステムを割り込ませるって手口だ。

実はバグはピンからキリまである中で最悪の場合
ゲームプレイヤーが行方不明になる事だってあると言われている。

今回だって俺が来ていなければそのまま元のベースに帰れなくされる可能性さえあった。」

と腕を組みながら真剣そのものでマコトは私に言い聞かせた。

「そっか。私“珍しい被害者”になっちゃってたんだ。
でも助けてくれて本当にありがとう。」

と素直に傷つきながらも感謝した私。

「礼にはおよばない。」と表情を和らげさせマコトくんは
返した。

「それにしてもマコトくん何者なの?」と
私は感じた疑問をそのまま投げかけた。

マコトくんは考えているのか少し間を置き
「秘密だ。言えなくなっている。だけど,良い子の
味方って事は確かだ。もし困っているなら駆けつけてやって守るから。安心しろよ。」

と言い,笑顔を見せた。

そのマコトくんの笑顔を見て私も自然と笑顔になった。

“駆けつけてやって守るから。安心しろよ”

という言葉が胸に響いた。














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登場人物紹介

瑠花(るか)・・・主人公。中学2年生。

瑠亜(るあ)・・・主人公の妹。小学6年生。

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