始まりの詩
文字数 328文字
永きに渡り伝えられてきた詩がある。
吟遊詩人はもちろんのこと、魔国ガルフバーンの民ならば子どもまでもがこの詩を口ずさむ。
遥か昔、見渡す限り緑の草原
光あふれるこの地で
陽が隠され夜へと変えられたとき
闇と共に現れし異形の魔人、暗黒神ディレナーク
一夜にして草原を焼き尽くし、砂漠へと変えた
彼 の者を蠍王と人は呼ぶ
みなの涙も枯れ果て、絶望の雲が覆いつくした
その闇を裂き星が流れ、竜頭の旅人きたる
守護者たる彼のもとに集いし五人の賢者
魔道を授かり、いざ蠍王を討たん!
三度目の朝、ついに蠍王は斃 れ
竜頭の旅人、彼 の者を北の大地に封印す
ここに魔国ガルフバーン が生まれる
吟遊詩人はもちろんのこと、魔国ガルフバーンの民ならば子どもまでもがこの詩を口ずさむ。
遥か昔、見渡す限り緑の草原
光あふれるこの地で
陽が隠され夜へと変えられたとき
闇と共に現れし異形の魔人、暗黒神ディレナーク
一夜にして草原を焼き尽くし、砂漠へと変えた
みなの涙も枯れ果て、絶望の雲が覆いつくした
その闇を裂き星が流れ、竜頭の旅人きたる
守護者たる彼のもとに集いし五人の賢者
魔道を授かり、いざ蠍王を討たん!
三度目の朝、ついに蠍王は
竜頭の旅人、
ここに魔国