一文小説集「久しぶり/電線/人魂」

文字数 124文字

 久しぶりに人間に生まれ変わったから、詩でも書こうかな。

***

 二階の窓を開けるとすぐそこにある電線に、毎日少しずつ歯型が増えていく。

***

 知らない人の墓前に供えられていた生肉を、持ち帰って食べていたら、妻が「玄関先に人魂がいる」と教えてくれる。
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