act8 次の材料の手がかり

文字数 1,353文字

マルロスたちは東へ向かっていくと、小さな湖があった。
「ここはなんだろう?」
「次の材料がある予感がするわ」
「ここに?」
回りには目立つものはなく、湖があるだけだ。
「ちょっと待ってて」
マリーが辺りを調べる。
「何かレバーがありましたよ」
「レバー?」
マルロスがマリーの近くに行く。
「何かの仕掛けか?」
マルロスがレバーを動かす。すると、湖の奥で何かが動く音がした。

「行ってみよう」
「洞窟?」
「湖の洞窟ね」
三人は洞窟へ入った。
「キレイな洞窟だな」
「ほんとね」
「キレイなのは入り口だけよ」
「ここにも魔物が?」
「最奥にいるのよ」
「それは地下なのか?」
マリーが首を振る。
「違うわ」
「階段を上るの?」
マリーが再び首を振る。
「それも違う」

「じゃあ」
「螺旋状の通路を進むと外に出るの。また別の入り口から、通路を進むと魔物がいるのよ」
「そこまでに敵は?」
「あまり出ないわね」
「じゃあ、行こう」
マルロスたちは螺旋状の通路を進み、外に出た。
すると何者かが、行く道を塞いでいる。
「お前らなにもんだ? ここに何しに来た?」
「聞かなくても分かるだろう」
「もしや、クリスタルの材料を? 断じてならん! 通りたくば、倒すがよい!」
洞窟の番人が現れた。
洞窟の番人は暴れた。
マルロスたちの前に障害物が散乱する。
マルロスは構わず攻撃するが、障害物に阻まれる。
「これじゃ、攻撃を当てられないわ」
「魔法で障害物をどけられないか?」
「危ないわよ」
「やってみてくれ」
マルロスはローズのおっぱいを揉む。
「んっ♡なにやってるの、こんなときに……」
ローズは構えて魔法を放つ。
手元がずれて、障害物を吹き飛ばす。
砂ぼこりが舞う。
「けほっ、けほっ」
「マルロスのバカ!」
「これで障害物はなくなったぞ」
「それはそうだけど」

仕切り直して、マルロスは攻撃する。
急所に入り、番人はよろけた。
「今よ!」
ローズとシェリーが魔法を放つ。
威力が倍になり、番人を襲う。
「これ程とは。だが、まだやられた訳じゃない」
番人は起き上がり、鉄の杭を投げてきた。
「危ない!」
マルロスが剣で防ごうとするが、重さで耐えきれず、倒れてしまう。
「マルロス!」
「大丈夫?」

「ああ、かなり重たくて支えられなかった」
ローズの手を持とうと手を伸ばすと、むにゅっとなにかを掴んでしまった。
そう、ローズの

だ。
「それは私の胸なんだけど……」
ローズが肩を震わせている。
マルロスは気持ちよさに指を動かしてしまう。
「いつまで揉んでるの? マルロスの・・・エッチー!」
スパーンと良い音がした。
ローズがマルロスをひっぱたいたのだ。

「おお、痛い」
「私の胸触るからでしょ!」
「わざとじゃないって」
「マルロスもローズも、喧嘩してる場合じゃないでしょ」
「そうだった」

再びローズとシェリーが魔法を放つ。
番人は何とかこらえるが、鉄の杭がボロボロになってしまう。
「なんということだ。武器が壊れるなど」
「てやっ」
ズバッ
マルロスが斬りかかる。
「良い、コンビネーションだ。我の負けだ」
番人は崩れ落ちた。
マルロスはシルバークリスタルのかけらを二つ手に入れた。
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