act5 最初のボス

文字数 946文字

 「頑張ってください」
 「あいつか」
 「なんだ、お前ら?はあ。これが欲しいのか?だが、やらん。欲しければ、俺を倒すんだな」
 ビッグベアが現れた。
 攻撃B 守備D 魔法× 体力C
 「俺とローズが攻撃するから、シェリーは援護を頼む」
 「分かったわ」
 マルロスは正面から斬りかかる。
 鈍い音がして、剣がビッグベアの体に刺さる。
 「甘いな、兄ちゃん」
 ビッグベアはマルロスに向かって腕を振り下ろす。
 間一髪、剣を抜いて飛び退く。
 「マルロス、危なかったわね」
 「意外とタフだ」
 「魔法で行くわね」
 ローズが魔法を唱える。

 「なかなかやるな、姉ちゃん。兄ちゃんより賢いで。だが、それで勝った気でいるのは早いで」
 ビッグベアは地面を殴った。
 地響きで距離を詰められなくなった。
 「これじゃ、近距離攻撃出来ない」
 「そりゃ」
 「ぐっ」
 ビッグベアがマルロスたちに向かって砂嵐を巻き起こす。
 ガードするが、マルロスは目を疑った。
 ローズたちの服が破れて肌が見えている。
 「どうしたの?マルロス?」
 「服」

 「えっ?キャア」
 「そんな」
 二人はマルロスを見る。
 「見てないよ」
 「嘘ね」
 「嘘よね」
 二人は疑いの目でマルロスを見る。
 「てめえ、許せん!」
 マルロスは剣から波動を発生させて、ビッグベアに放つ。
 「兄ちゃん、そんなことも出来るのんか?」
 波動はビッグベアに当たり、傷をつける。
 「ただの攻撃だけだと思ってたから、ビックリしたわ」
 「ローズ、今だ!」
 「分かったわ」
 ローズは間髪を与えず、魔法を放つ。
 「ぐわあ。不意打ちはきついよ。ん?」
 ビッグベアの体に小さな穴が開いている。
 「ようやりますなぁ。許さへんぞ!」

 マルロスとローズは両側に分かれ、ビッグベアに迫る。
 ビッグベアはどっちにするか見ている。
 二人は同時に攻撃した。
 ものすごい音がして、ビッグベアを吹き飛ばす。
 「ワイの負けや。あんさんらのかちや。そういう訳で消えるわ」
 「逃がさん」
 マルロスは波動でビッグベアの退路を断つ。
 ローズがとどめをさす。
 ビッグベアは動かなくなった。

 マルロスたちは泉のボスを倒した。
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