06.水難 その2
文字数 1,800文字
君入はライフルでドアノブを狙います。
君入がライフルの引鉄を引くとカチカチと音がしました。
ライフルには弾丸が入っていませんでした。
かほりは模造刀をドアに叩き付けようとしましたが、足がもつれて上手く振ることができませんでした。
木坂は先程の頭突きの衝撃で怯んだのか、今回は軽いコツンという落としかせずドアを破壊することはできませんでした。
君入はドアに包丁を突き立てますが、先端が若干突き刺さった程度でした。まだ破れる気配はありません。
アキはトイレ内部をよく観察してみましたが、どこからも脱出できなさそうです。
かほりがドアを包丁に突き刺すと、先程君入が開けた穴がやや拡がりました。
木坂がドアを殴ると、若干へこみました。
君入はドアに包丁を突き刺そうとしましたが、滑って失敗してしまいました。
かほりも君入も包丁を上手く扱えず、ドアに突き刺そうとしますが失敗してしまいしました。
木坂のパンチが丁度穴が開きかけている箇所に当たり、ドアが大きくへこみました。
トイレ内部の水嵩はアキの肩の高さぐらいまで達しています。
かほりは泣いて取り乱してしまい、包丁を上手く使うことができません。
木坂が拳を叩き付け、君入は包丁で穴をこじ開けようとしますが、ドアは異様に頑丈なので若干凹みはしましたがまだまだ破壊することはできません。
水嵩は天井近くに達していますが、アキは台の上に乗りどうにか呼吸をすることができました。
かほりは泣き崩れてしまい、満足に力が出ません。君入のナイフも滑り、上手く刺さりません。
木坂が何度も殴ったため、ドアはボロボロになっています。
アキはまだギリギリ息を吸うことができており、窒息は免れています。
かほりがアキの名前を呼びながら包丁をドアに突き刺すと、大きな穴が空き破壊することができました。
トイレの中から水浸しのアキが出てきました。
アキはその場に倒れ込みました。
君入とかほりは顔をぐちゃぐちゃにして泣き崩れました。