08.誰かの部屋
文字数 3,324文字
かほりは日記の切れ端をしまいました。
あなたたちはライフルをいじくり、どうにか弾を装填することができました。
君入とアキは部屋7の前にやってきました。
扉に鍵はかかっていません。
君入が扉に聞き耳を立てると、微かに何か音が聞こえました。しかし扉から少し離れているのか、それが何なのかよく分かりません。
アキの耳にも確かにゴソゴソと音が聞こえましたが、何がどうなっているのかはよく分かりません。
アキが扉を少し開け、その隙間から室内をチラッと見てみると、真っ暗で何も見えませんでした。
アキは扉を一旦閉めました。
部屋9を開けようとしている木坂とかほりのほうを振り返りました。
木坂とかほりは扉の向こうから何も聞き取ることができませんでした。
続けてアキも聞き耳を立ててみますが、部屋の中からは何も聞こえませんでした。部屋7とは異なり部屋の中から何者かの気配は感じません。
かほりはドアノブを掴み、ガチャリと部屋9の扉を開きました。
この部屋は他の部屋よりも幾分か狭く、ベッドとクローゼット、そして机があります。誰かの部屋のようです。
君入はベッドをよく見てみると、女性用のベッドのようです。怪しい点は一つもありませんでした。
かほりは机に近付きます。机の上にはまた日記の切れ端が落ちていました。
あなたたちは揃ってその日記に目を落としました。
かほりは机の下にしゃがみ込んで何か落ちてないか見てみますが、何も見付けられませんでした。
クローゼットからは何も音は聞こえませんでしたが、かほりはそこから血生臭いにおいがすることに気付きました。
かほりが窓の外をチラッと見ると外は真っ暗でした。
窓を開けようとしますが、何故か開きません。
アキはベッドの下を覗き込んでみましたが、特に何も落ちていませんでした。
木坂、アキ、かほりは部屋から出て行こうと歩き出しましたが、君入だけは振り返ってクローゼットに近付いていきます。
一人でクローゼットを開けました。