07.鍵の在処
文字数 3,908文字
呼びかけても反応が無く、かほりはアキの体を揺さぶります。
君入は涙ながらに言います。
木坂がトイレの中を見ると水は止まっており、特に怪しいものは見て取れませんでした。
全員ライフルに関する知識はありませんでした。
あなたたち全員はキッチンへ向かいました。
アキは扉の向こうに聞き耳を立てますが、何も物音はしませんでした。
がちゃ。
君入が扉を開け、アキと二人でキッチンの中へ入りました。かほりは扉が閉まらないように押さながらキッチンの中を見渡しました。
君入とアキはオーブンに近付き、中を懐中電灯で照らしてみました。
そこにはとても小さな鍵が一つありました。
がしゃしゃっ。
君入は素早くオーブンの中に手を入れ、鍵を取り出しました。
君入は鍵を持ってスキップで扉のほうに戻ります。
ガスコンロの上には、蓋のしまった大きな鉄の鍋が置いてありました。
アキは鍋に聞き耳を立ててみましたが、何も音は聞こえませんでした。
アキと君入の二人は鍋の蓋を開け、中を覗き込みました。
鍋の中には、生の臓物がびっしりと詰まっていました。
そう言ってかほりは目を逸らしました。
君入が鍋の中に手を入れると、何とも言えない感触がしました。
君入は気持ち悪さに耐えながら臓物の中をよく探し、鍵らしきものを見付けました。
蛇口を捻っても水は出ませんでした。
君入は宙を見上げています。
あなたたちは鍵を持って書斎にやって来ました。
君入は小さいほうの鍵を引き出しに差し込みました。ガチャリ、と音がして鍵を開けることができました。
あなたたちは全員で覗き込みながら引き出しを開けました。
そこには、右足が一つ入っていました。
君入は鍵を金庫の鍵穴に差し込みました。
ガチャリ。
君入はすぐに背中を向け、かほりが金庫の扉を開けました。
ライフルの弾と、また日記の切れ端が一枚落ちていました。
かほりはライフルの弾を取り出し、木坂に渡しました。
それから日記を拾い上げました。
あなたたちは日記に目を通しました。