第224話 先輩の想い、同調圧力の終焉 Aパート

文字数 7,424文字

 昨日は色々あって疲れていたのか、しっかりと眠れていたみたいで、昨日の疲れも残っては無さそうだ。
 それに喜んで良いのかどうか分からないけれど、奇跡的に男嫌いで分かり合った優珠希ちゃんと理沙さん。彩風さんと御国さんなどいくつかの心配は消えたけれど、残る最大の絶壁である優珠希ちゃんと冬美さん。
 これも幸か不幸か昨日の醜悪後輩事件で冬美さんの貞操観を目の当たりにした優珠希ちゃん。その冬美さんから私たちの仲を応援すると聞いた優珠希ちゃんの更なる態度の軟化など、当初の印象よりはるかにマシにはなったけれど、現時点で教頭先生が求める関係・状態として成立しているのかどうかは何とも言えない。
 だけれど、その全ての緩衝材となってもらえそうな御国さんの協力を、最大限活用出来れば何とかなるような気もするのだ。

宛元:優珠希ちゃん
題名:怒ってない?
本文:なんかお兄ちゃんの表情が乏しい上に、顔色も良くないんだけど、昨日の話は
   本当に赦してくれたのよね

 私が軽く身支度を整えたところで届く優珠希ちゃんからのメッセージ。

宛元:優珠希ちゃん
題名:怒ってないよ
本文:だから安心してね。それじゃ今日も一緒に登校出来るの楽しみにしているね

 その優珠希ちゃんに安心してもらえるようなメッセージを送ってから、お母さんの顔を見にリビングへと向かう。


「おはよう愛美。今日もお弁当先に作ってあるから、早く行くならさっさと食べちゃいなさいな」
 そのお母さんは昨日を感じさせない雰囲気ではあったけれど、
「あれ? 今日。慶の分は?」
 一つしか用意されていなかったお弁当箱を目にして、思わず聞いてしまう。
「慶久の分を用意しようにも、あの子昨日お弁当箱出してないでしょう」
 しまった。昨日はあまりにも慶の様子が気になり過ぎて、私も頭から抜け落ちてしまっていた。でも昨日の様子だと今、慶に一番必要なのは真心と言うか、優しさみたいな何かだと思うから、
「そしたら今日はそのお弁当、慶に持たせてやってよ。私のお弁当箱でもないからそんなに違和感もないと思うし」
 色々な出来事が重なって手放してしまった、私のお気に入りだったあのお弁当箱と水筒の空色セット。夏休みとかにふらっと見に行きはしたけれど、中々気に入るのが見つからなくて結局家にあったのをそのまま流用し続けていたのだ。
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      ⇒〖※☆71話☆〗⇒超ロング1点モノ伏線――→中継中⇒
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「でも愛美はお昼どうするの?」
「一日くらい友達と学食で食べても良いし、購買で買っても良いって。それよりもお母さんも辛いかもしれないけれど、お父さんに話すまでの今週だけは慶に何も聞かずに、そっとしてやって欲しいの」
 だからそのまま慶が使ったとしても、そこまでの抵抗はない。
「……分かったわ。どっちにしても慶久の考えてる事が分からない以上、お母さんが何を言っても喧嘩になるだけでしょうし、愛美の言う通りにするわね」
 だけれど私たちをとても大切にしてくれているお母さんは、昨日の慶が気にならない訳は無くて、慶の部屋のある二階を見やって力の無くなった声での返事を耳にする。
「……お母さん。少し遅くなったけれど昨日はありがとう。先生に私の気持ちを伝えてくれたんだよね」
 でもこれ以上ないくらい私の気持ちを分かってくれた上で、先生に私の恐怖心とか気持ちを伝えてくれたお母さん。
 お父さんは慶にものすごく甘くて、男二人でよく分かり合っているみたいだけれど、その分お母さんは私を第一に考えてくれているし、私の気持ちもよく分かってくれているのだ。
「それは昨日も聞いたわよ。それに愛美は一度男子から酷い目に遭わされた上に、私たち親にじゃなくて無神経にも学校説明会の話まで直接愛美にして。愛美がどうしたら良いのかを悩んでるのに、嫌いな男子から嫌な想いまでさせられたんだから、さすがにあれくらいは言うわよ。
 愛美はどんな男子も振り向くくらい可愛いんだから、学校側。特に男性の先生方にはもっと気を遣ってもらわないといけないくらいなのよ」
 本当に。正しく心の負荷までも。でもお父さんだったらとてもじゃないけれどこんな訳にはいかない。もっと気遣いもデリカシーもなくて下手したら声まで上げるかもしれないのだ。
「本当にありがとう。それにお母さんが“もしあの人を殴ったのが問題になるなら、お母さん自身が先生と話をしてくれる”って言ってくれたから、安心も出来たし、お母さんが私の気持ちを分かってくれるから何でも話せるんだよ。だから少しでも自信を持ってくれたら嬉しいな」
 だから少しでも元気を出して貰えたらと思って、何の憂いもなくお母さんに笑顔を向ける。
「……お母さんこそ本当にありがとう。愛美がそこまで言ってくれるんだったらさすがに元気を出さないとね。それじゃそろそろ学校行きなさいな。今日も優希君と登校するんでしょ」
 本当にお母さんは私ばっかりなんだから。私はお母さんに短く返事をしてから一度自室に戻って制服に着替えて、女の子を主張する体を一度なだめてから、今日はどうしようかと思ったけれど、もう優希君に対して怒っているわけじゃないからとリップを引いてから、

宛元:朱先輩
題名:ありがとう
本文:愛さんの大切な親友さんだから“頑張って”信じてみるんだよ。それから
   改めて蒼さんとはどんなお話をしたのか聞かせてね。
    それじゃわたしも今日一日頑張るんだよ!

 朱先輩からの返信に元気を貰って長かった教頭先生の課題の期限でもある9月30日(水曜日)。今日がうまく行くように気合を入れて
「慶? お母さんにはうまく言っといたから、普通にしてお弁当持ってしっかり頑張りなよ」
 鉢合わせた慶をしっかり激励して
「弁当って……『別のお弁当箱に用意してくれているから、昨日のお弁当箱出してしっかり朝ごはん食べて、この家族はみんなちゃんと話を聞いてくれるんだから、一人で抱え込まないで無理しないで学校行きなよ』――……ありがとう。ねーちゃん」
 慶の感謝の言葉を胸に、
「それじゃお姉ちゃん。先に行くからね」
 三人との待ち合わせ場所へと向かう。


 たまに見せるお母さんの優しさゆえの弱さ。そして育ちつつある一見分かりにくい慶の優しさ。当時から私は、何の理由もなく暴力を振るうとは考えていない。納得出来る出来ないは別として何かしらの理由を持ってはいるのだ。そんな慶とお母さんがお互い、今よりほんの少しだけでも理解し合えれば、笑顔は増えるに決まっている。
 私は最後少しだけ笑ってくれたお母さんを思い出して、最終日の今日。気持ちを切り替えて三人との待ち合わせ場所へと向かう。

「あ。愛美さんおはよう。今日は僕がカバンを持つよ」
 私が三人の姿を認めると同時に、私を見つめてくれた優希君が駆け寄ってまたおかしな気遣いを始めてくれるけれど、私たちをふてぶてしく見ている優珠希ちゃん。昨日のあの可愛らしい素直な優珠希ちゃんはまた、どこへお買い物に行ってしまったのか。
「いいって。カバンくらい自分で持つよ。それよりも今日は仲良くみんなで登校するんだよね」
 私の手を取ろうとしてくれる優希君の手を

ながら、優珠希ちゃんを見る。
「ちょっとアンタ! わたしに対するメッセージと、お兄ちゃんに対するメッセージの内容が違う気がするんだけど。アンタ昨日の話は蒸し返さないってゆってくれたんじゃないの?」
 そしたら今度は、優希君と繋がなかった私の手に不満そうな視線を落とす優珠希ちゃん。
「優珠ちゃん辞めときって。あんまいらん事言うたらまた岡本先輩に負けんで」
「そんな事ゆったって、今後はわたしもお兄ちゃんの私物まで管理する、おぞましい本は全部処分させるってゆって、昨日の話は終わらせるって約束してくれたのに、メッセージを見たお兄ちゃんが今朝から、見るからに落ち込んでて今も手を繋いでくれないじゃない」
 ああ。そう言う事か。そう言えば今朝のメッセージで見た気がする。
「良いんだ優珠。さすがにこれはお兄ちゃんが悪いと思う。それでも愛美さんは怒らずに一緒に登校してくれてるんだから、不満を持つのも文句を言うのも辞めて仲良くして欲しい――愛美さん」
 なのにそんな言い方されたら、せっかく昨日閃いた話がしにくくなるんだけれど。だけれど今回も優希君を落ち込ませたいわけじゃなくて、私の女心を分かって欲しかっただけなんだから、優希君の手を今度は私からしっかりと取って
「昨日あれからお風呂に入って、しっかり手も洗ってくれたんだよね」
 私だけの女心を別の形で伝えると、
「――っ! もちろん! 昨日はしっかり手も洗ったし、アルコールで消毒もしておいた。これからは愛美さん以外の女の人には触れないようにするし、触れたらすぐに手を洗うようにする」
 自信を持って答えてくれる。だから優希君と繋いだ手を恋人繋ぎに変えて
「でも優珠希ちゃんは私にとって“とっても可愛い後輩であり、優珠希ちゃん”だし、優希君にとっても大切な妹さんだから優しくはしてあげてね。間違っても優珠希ちゃんに触れたからって手を洗うとか酷い事したら、大喧嘩だからね」
 もう一つ大切な気持ちを伝えておく。やっぱり優希君が大切にしている優珠希ちゃんに、寂しい想いはして欲しくないのだ。
「な? 優珠ちゃん。この二人は優珠ちゃんを大切にしてくれた上で、もう別れたりとかもないと思うで。せやから優珠ちゃんの気持ちはよう分かるけど、喧嘩くらいはするんやからそんな不安にならんと、もう少し信用してもええんとちゃうか?」
 なのにその言葉は優珠希ちゃんからではなく、御国さんから貰う。
「そうはゆうけど佳奈。本当にあの時は怖かったのよ。あの時愛美先輩は絶対――」
「――でも今はちゃうやろ? あの手見てみぃな。あんなしっかり繋いでんなことあると思うか? しかも昨日の今日やで?」
 本当にふてぶてしく憎たらしい表情をしていたかと思えば、そのすぐ後ろに控えている繊細さが顔を出す優珠希ちゃん。そのいずれもが大好きなお兄ちゃん相手だから。私たちの仲を応援してくれているからこそ。
「そうだけど、あの時のメス――女。それに昨日みたいな狡猾女。今後もどうなるか分からないじゃない」
「せやからお二人のそこを信用せなあかん言う話なんやけど」
 出会った当初からは全く考えられない優珠希ちゃん。一度気を許してしまえばこんなにも懐いてくれるなんて、あの時は全く想像もつかなかった。
 でもやっぱりいつもの小憎たらしい優珠希ちゃんの方が良いと思うのだ。
「どうもならないよ。僕は愛美さんにしか興味がないから、他の女子のを見ても嬉しくないし触れてもなんとも思わない。
 むしろこんな事になるくらいなら触れたくないくらい。もちろん愛美さんに誤解されないように、不安を与えないように物を渡すなんて今後しないし、脇も締めるよ。その代わり――」
 かと思っていた所にすぐに調子に乗り始める優希君。ちょっと私より背が高いからって若いて大きいだけの醜悪ハリボテ後輩女よりも、かなり控えめにもかかわらず、昨日の表情とは打って変わってあからさまにその鼻の下を伸ばす優希君。どう考えても私の襟元から何かを覗こうとしているのは丸分かりだ。
「……何か昨日の今日で、こうもあからさまなお兄さんを目にすると窘めてええのか、呆れるべきなんか迷うな」
「……別に愛美先輩が嫌がってないんだから良いんじゃないの?」
 なのにまた何か拗ねている優珠希ちゃん。
「――痛っ」
「――痛っ。じゃないって。いつまで誰のどこを朝から見ているの? そう言うのは恥ずかしいから駄目だっていつも言っているじゃない」
 早くいつもの優珠希ちゃんに戻ってもらわないといけないのに優希君は何を見ようとしているのか。まあ優希君の表情からして色々な対策を重ねているから、見えては無いとは思うけれど。
 ただ見える見えないとは関係なく、他の女の子なんて絶対駄目だけれど、そう言う視線を感じるだけで恥ずかしいんだからあからさまなのは駄目に決まっているのに。もう少しキリっとした格好良いお兄ちゃんでないと優珠希ちゃんも納得しないんじゃないのか。
「でも愛美さんのだったら別に見ても――」
「――良いなんてただの一言も言ってないんだからね。あんまりエッチな事ばっかり考えているんなら、昨日の話はもうしなくても良いの?」
 しかもたまに天才なんじゃないかと思うくらい頭は回るのに、どうしてこう言う事になるとこんなにアホになるのか。
「ほらやっぱり。昨日の話は昨日で終わらせるってゆったのに、結局昨日の話を持ち出してるじゃない」
 やっぱり優希君をカッコ良くするのは彼女である私のはずなのに、エッチな優希君が顔を出して増々アホになるのは、私的にも優珠希ちゃん的にも歓迎出来ないと思っていたところに、自分からお兄ちゃんのエッチな本の処分についてメッセージをくれたはずなのにまさかの優珠希ちゃん。
「優珠。もっと言ってよ。確かに昨日僕も愛美さん宛てのメッセージで駄目だった部分もあるけど、それでも今後はもっと脇を締めるって約束をして一度は赦してくれたはずなんだ」
 なのに二人揃って何を言い出すのか。昨日の件だって赦しはしたけれど、別に忘れたわけでも受けたショックが無くなった訳でも無いし、あのハンカチの中に挟まれたデートの誘い――
「――お兄さんも優珠ちゃんも。岡本先輩とのわだかまりをはよう無くしたいんは分かるけど、昨日の現場ウチやったら例え赦せたとしても忘れられるもんとちゃうさかい、お兄さんがしっかり反省するまで一緒の登校はもちろん、口も利かへんで。せやから反省の欠片もあらへんさっきのお兄さんのスケベな視線なんて論外や」
 ――……そう言えば、昨日御国さんだけは真っ先に優希君に怒ってくれていたっけ。
「……ちなみに、昨日“お母さんに頼んで”捨ててもらったハンカチ『……!!』の間に一枚、今週末優希君と遊園地デートするためのお誘いのラブレターが挟んであったよ。
 しかも優希君に目一杯楽しんで欲しいからって全額後輩持ちで。あんなラブレターまで目にして、何とも思わない彼女なんていると思う?」
 こうなったらあんな若いて大きいだけの醜悪ハリボテ後輩女の気持ちなんて知らない。元々彼女である私に内緒で、優希君をデートに誘おうとしたんだから、あの若いて大きいだけの醜悪ハリボテ後輩女を丸裸にする意味でも、しっかりとバラしてやる。
「……お兄さん。女の人にも色々おるんですからスケベな事ばっかり考えてんと、もっとしっかりして下さい。ウチこれ以上辛い優珠ちゃんを見るんも、こんなにも理解ある岡本さんが悲しむんも見るんは嫌ですよ。ちゃんと岡本さんを“姫”として大切にして下さい。それが優珠ちゃんを大切にする言うんに繋がるんは、お兄さんからしたら今更ですよね。
 それに“姫様“がいらっしゃるのに浮気とか不倫とかしたら、国賊として死刑、磔ですよ」
 途中までは全くもって御国さんの言う通りだったはずなのに、どうして途中から私が“姫”に置き換わったのか。今の流れで“姫”は必要なかったと思うんだけれど。しかもその後が死刑とか磔とか。御国さんはそう言う本が好きなのかな。
「さすがに信じてもらえるとは思うけど、その誘いに乗るなんてあり得ないし、すぐに愛美さんにも話すよ」
 いや違うのだ。優希君の言っている事は当たり前で嬉しいのだけれど、女ってそうじゃないのだ。もちろん隠されるなんて論外だけれど、自分の彼氏に向けられるその好意を目にするのが嫌なのだ。しかも昨日の今日で。
「……ごめんなさい。あの狡猾女がそこまで狡猾だったなんて思ってなかった。でもわたしもお兄ちゃんもそうゆう無節操なのはやっぱり好きじゃないってゆうのは分かって欲しいの」
 ただそれ以上に堪えったっぽい二人。どうにも納得出来ない気持ちもあるけれど、元々女の子の事は私が何とかする話だったし、決して望んだ訳じゃ無いとは言え、私自身も他の男の人で優希君に嫌な想いをさせてしまった事もある以上、昨日のを浮気とする訳にもいかない。
 それに昨日一日でしっかりと若いて大きいだけの醜悪ハリボテ後輩女を撃退できた。だったら二人も早くわだかまりを無くしたいと思ってくれたように、私だって二人には早く元気になって欲しい。

 私は恋人繋ぎをした手を解かずに、
「私がしようとしていた話はそっちじゃなくて、本の処分『――?!』の方だよ」
 昨日の二人共のメッセージを思い出してもらう。
「えっと本って……あ! 昨日チラッと言うとった男性向けの本の話ですか?」
「ちょっと愛美さん! 御国さんの前でその話はっ!」
 なのにこれはどう言う事なのか。昨日は優珠希ちゃんに処分させられそうだってメッセージで訴えていたんじゃないのか。抵抗していたんじゃないのか。
 なのに御国さんにはエッチな本の所持すらも隠していたのか。これは昨日以上に面白くない。
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 ※普通女友達とエッチな本の話なんてしませんよね? いるかもしれませんが(笑) By:愛ちゃんって天然なんだから
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「そうだよ。優希君ってすごくエッチだからマンガから実物の載った本までたくさん持っているんだけれど――痛っ」
「そうゆうの恥ずかしいから、大声でゆうのは辞めてちょうだい」
 何が恥ずかしいなのか。
「ウチが思うとったよりお兄さんて、すごいスケベやったんですね」
「――……! いやこれは愛美さんがそう思ってるだけで、僕はそんなにたくさんはっ!」
 これまで何度も御国さんに呆れられるくらい恥ずかしい会話を朝からしていたのを忘れているのか。この足癖悪く、上手く私に石を蹴り当てて来た優珠希ちゃんは。
 まあこれでいつもの優珠希ちゃんに戻りつつあるなら、私から文句は無いけれど大人しくしているつもりもない。
 やっぱり昨日閃いたのを実行させてもらう事にする。

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