第7話
文字数 373文字
茶髪にイヤリング、花柄のシャツ。
当時の普段の僕は、そんなトンチキなナリをしていた。
それが、「ちょっとまっちらっせ!」と、この田舎でもよりディープな方言を使う田舎のアイドルとふたりきり、僕の部屋。
高校を中退した僕は兄貴の借りていたボロい一軒家に転がり込んでいた。
家賃18000円を、半分払って。
あの時とおんなじた。
僕はその半年前、そこで初恋の、いや、3人目くらいの片思いの相手と対峙した。
その後彼女とは何もない。
あの時と同じ。
僕らはお互いの事を、主に彼女が知りたがった僕の事、向き合って座って、ただただ喋っていた。
彼女が片親な事だけはわかった。
彼女は「みんなジャニーズ系だよね、って、言ってるよ」とか、僕を好きな理由を並べた。
もっと彼女のこと、聞くべきだった。
僕はあまりに幼かった。
バーベキューのGWからひと月半。
季節は梅雨。
僕の誕生日が近かった。
当時の普段の僕は、そんなトンチキなナリをしていた。
それが、「ちょっとまっちらっせ!」と、この田舎でもよりディープな方言を使う田舎のアイドルとふたりきり、僕の部屋。
高校を中退した僕は兄貴の借りていたボロい一軒家に転がり込んでいた。
家賃18000円を、半分払って。
あの時とおんなじた。
僕はその半年前、そこで初恋の、いや、3人目くらいの片思いの相手と対峙した。
その後彼女とは何もない。
あの時と同じ。
僕らはお互いの事を、主に彼女が知りたがった僕の事、向き合って座って、ただただ喋っていた。
彼女が片親な事だけはわかった。
彼女は「みんなジャニーズ系だよね、って、言ってるよ」とか、僕を好きな理由を並べた。
もっと彼女のこと、聞くべきだった。
僕はあまりに幼かった。
バーベキューのGWからひと月半。
季節は梅雨。
僕の誕生日が近かった。