第10話【転機】

文字数 349文字

虫たちは僕の未来を完全に壊した。
そして、僕は変えることができなかったし、しなかった。
僕は人生を諦めていた。どうでもよくなって
寝た。
寝逃げし続けた。

でも、ありがたいことに、僕は未成年で
僕の元に 専門家の支援員がやってきた。
虫のせいで何も考えられなくなっていた僕は「イエス」しかいわない子だった。
皮肉にも虫の影響だ。
支援員は、「私たちの支援を受け入れますか?
」と聞いた。
僕は、答えた。「イエス」と。

これが、僕の人生の回復の一歩だった、
僕の地獄へのレールは普通の生活へのレールへ切り替えられた。

そして、わかった。他人は敵なんかじゃない。
中にはやさしくて、助けてくれる大人がいること、
「甘えている」とか、「そこまでして生きて居たくない」とか
誤解して、僕を責める人はいない。
世界は少しやさしいことに気づいた。
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