第9話  美への執念3 バレエ

文字数 432文字

すばるは気になって仕方ないので加奈に教えてもらった。
じゃあ、あんた、歩いて見なさい。
すばるは長くて正面に鏡のある廊下を歩いた。
「見事なO脚ね」
「褒められた?」
「そんな訳あるか!」
「O脚って何?」
「ガニ股のことよ」
「…」
「じゃあ、まっすぐな脚で歩いてみなさい」
「へ? そんなことできるの?」
「ツベコベ言わない」
すばるは廊下の端から端まで50メ―トルほどを歩いた。
しかし加奈はあごでもう1回と促すのみ。
そしてそれを繰り返すこと10回。とうとうかなは言った。
「あんたは…
それで、あんたはどこの筋肉を使って歩いたの?」
「うん? どこって、膝?」
加奈は分かるように舌打ちした。
「足先を内側に向けているでしょう。それは駄目です。バレエではある筋肉を意識して鍛えているのよ。そのおかげであんな垂直に脚が上がるの。わかつた? じゃあね」
加奈は自分のいいたいことだけ言うと、さっさと行ってしまった。
すばるはよく考えてみた。
ググルと、内転筋という所を鍛えると脚がまっすぐになるらしい。


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