(二)-5
文字数 295文字
アンナは一通の封筒を手に取ると、山に投げ戻そうとするが、その手を止めた。そして自分の方へ引き寄せた。そして「マキちゃんへ」と書かれた封筒を開封した。
「アンナ、それはマキ宛てだぞ。勝手に開けるな」
津久田が咎めた。
「でもほら、前みたいなことがあったら、イヤでしょ。以前はつぐみさんが開封してくれてたじゃん。でも今回はそういうの、やんないの?」
「まさか活動再開していきなりはしてこないでしょう。しばらくは様子をみてからにするわ。あんたたちもその方が励みになるでしょうし。でもね、そもそもこの世には『通信の秘密』っていうのがあるんだから、本来はそういうことは、してはいけないことなのよ」
(続く)
「アンナ、それはマキ宛てだぞ。勝手に開けるな」
津久田が咎めた。
「でもほら、前みたいなことがあったら、イヤでしょ。以前はつぐみさんが開封してくれてたじゃん。でも今回はそういうの、やんないの?」
「まさか活動再開していきなりはしてこないでしょう。しばらくは様子をみてからにするわ。あんたたちもその方が励みになるでしょうし。でもね、そもそもこの世には『通信の秘密』っていうのがあるんだから、本来はそういうことは、してはいけないことなのよ」
(続く)