補講 聖人に王道なし…?

文字数 1,239文字

戻ってきました。テヘ
おかえりなさい、ウルスラ先生

 お気に入り通知がたくさん来て、嬉しくなって追加を書くモチベーションが産まれました。この場を借りてお礼申し上げます、お気に入りにいれていただきありがとうございます。

今日は聖人を目指す右近さんに耳よりの情報をお持ちしました
?それは一体…
学問に王道はありませんが、聖人に王道はありまぁす
あっ…あるんだ…

 学問に王道なしという故事成語は、古代ギリシャの数学者ユークリッドが、幾何学を学ぶ近道を王に尋ねられたところ「幾何学に王道なし」と答えたことに由来し(諸説あり)、王道とは近道、安易な道という意である。念のため。

先日、近年は聖人への認定する調査期間が短期で済むようになった、ということを言いました
はい。情報化社会だからうんぬんと、それっぽい理由を添えていましたね
通常は、その人物の死から平均180年ほどかかって列聖されているそうです
(1588年に列聖省が設立して以来の記録だそうです)
しかし、2016年10月に列聖された七名の福者は五名が20世紀初頭、1900年代に帰天した聖職者の方で、ちょうど100年前後あたりが最近のトレンドかもしれません
近年になればなるほど情報も残っているでしょうから、調査もしやすいでしょうね

ちなみに有名どころを取り上げると、ジャンヌ・ダルクさんは1431年に自称19歳で処刑されて1920年に列聖していますから帰天後489年もの時間がかかったのですね。



もっとも、彼女の敵対国イングランドの意向による処刑をもって彼女を殉教者と取り扱うのはいささか強引な感がありますから、仕方のないことかもしれません

 ジャンヌ・ダルクは百年戦争・フランスとイングランドの戦いにおいて、敵対するイングランドの捕虜になり異端者の名目で火刑に処された。

まあ…そこらへんは認定した時のバチカンの判断に任せましょう

対して、近年はスピード聖人認定のムーブメントがありますね。



マザー・テレサさんは1997年に帰天して2016年に列聖、



先の264代ローマ教皇のヨハネ・パウロ二世さんは2005年に帰天して2014年に列聖と歴代最速記録を更新しています
目まぐるしいですね…

ちなみにお二方とも死後に『病気を治す』奇蹟を起こしたと認定されています。



ですから、右近さんも重病人の枕元に立ったりして病気を治してあげると聖人への道がグッと近づきますよ
生前に尊敬されていた方だからこそのスピード認定、なんでしょうけどね
情報化社会を逆手にとってSNS映えする奇蹟を起こせばすぐ拡散されますよ。この時代にあっては世界的に高山右近の名を広めることも可能なのです。そう、奇蹟さえ起こせばね
しかしそれはそれで変な宗教が起こりそうな…
ま、空前の右近ブームが来てもアレですし、地道にがんばるのが右近さんらしいですね

 福者 高山右近の奇蹟を目の当たりにしたい方は、ゆかりの地である大阪府高槻市の城跡や教会がもしかすると奇蹟遭遇率が高そうなのでおススメです。

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登場人物紹介

戦国武将 高山彦五郎重友。通称 高山右近。(1553~1615)

2016年にその生涯が評価されバチカンに福者認定を受け列福したキリシタン大名。


神の奇蹟により現代に復活し、聖人になるため勉強する。

聖ウルスラ。


聖人を目指す高山右近に聖教育を施す教師の守護聖人。

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