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文字数 672文字

 似たようなもの?私はちょっとムカついた。
私は科学的にしか予報はしない。
天気図を作り、沢山のデータから予測するのだ。それは確かに、まるで神の如き予言に近いレベルだが。それは気象衛星や、その他の沢山の先人の資料や研究の成果なのである。
それを、動物占いみたいなものと、同じにされてはたまらない。

「私は、科学的にやってます」

何とか怒りを抑えて言った。すると、

「違うな。では聞くが、降水確率10%で雨が降ったら、民間人は何と思う?」

 出た!良く言われることだが。
それは、あなたも同じ立場だったのだから、
分かるだろうに。

「10%とか40%とかは確率の問題です。
それと、地域又は限定された場所が示されているのです。だから、外れとか当たりとかは有りませんよ。数学的なパーセンテージではないのは、ご存知でしょう」

 (良く知りません、難しすぎて、作者注)

「10%でも濡れれば100%だよ。60%でも、降らなきゃ0%だ。だが0とは言いたくないだろう」

「それは・・・」

「天気は気紛れだからな。ビルや山や風や、
そんなもんで、雲の圧縮やホコリの舞い散り方で、俄か雨が降る事もあるからな」

「御存知なら何故、意地悪な事を仰有るんです」

「君が気象予報は科学的と言ったからだよ。
ありゃ予想だよ、競輪や競馬と違わない。
当たれば、予言に格上げされる」

(何度も言いますが。良く知りません作者は。この手の事は、あくまで推測で書いてます。
本職の方、怒らないでねぇ〜)

 私は、これ以上話をしても仕方が無いな。
何も無いと聞いたのだから、帰ろうと立ち上がると。天地さんが、

「土産は?」

と言った。
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