(一)
文字数 228文字
竹下通りを、タピオカドリンク片手にぶらぶら歩いた後、明治通りを南下して代々木公園通りとぶつかる大きな十字の交差点の角にある、ショッピングセンターに入った加島拓弥と藤阪翔太は、その中二階にあるアメリカ生まれのメキシコ料理チェーン店に入り、食事をとっていた。
拓弥は久しぶりの翔太とともに過ごせる時間に、かなり浮かれていた。叫びながら走り回りたいくらいであったが、そんな格好悪いことはできないので、必死にその気持ちを抑えながら、クールさを装っていた。
(続く)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)