十五光年先の《連作シリーズ》

作者 西乃狐

[恋愛・ラブコメ]

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連作中の一編ですので、他の連作と登場人物が交錯します。「十五光年先の、」と「、」を加えた一編は本作を中心に再構築した独立した作品です。
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 女性から君付けで呼ばれたのはいつ以来だろう。その声と呼び方から瞬時に思い浮かんだ人物が一人。
 まさかと思いつつ振り向いた見知らぬ顔だらけの雑踏の中に、スポットライトを浴びたかのように浮かび上がる顔がひとつあった……
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「そう。なんつーか、男関係? 整理しとこうかなって感じ?」
「げ。そんな男がいたのかよ」
「君だよ、君。あ、な、た」
 至近距離で目が合った。
「あの夜、どうして告白してくれなかったの?」
 あの夜? どの夜だ?
   *
 各務雅裕は大学時代にたった2か月だけ付き合った元カノの中和泉尋深と十五年ぶりに再会した。その夜、小料理屋のカウンタで一人思い出に浸る各務に尋深から「30分で着く」とLINEが届く。彼女を待つ間、アルコールが進むに連れて、各務の記憶は過去に飛んだ。
 誰もが抱えているけれど誰にも言わずに内に秘めたままになっているような、後悔にまみれた青春時代の青くて苦くて小っ恥ずかしい思い出……

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連作シリーズ
※どこから読んで頂いても大丈夫です。
第1作「希と望/あなたとわたし」
第2作「十五光年先の」(本作)
第3作「あなたは今も、わたしの夢を見てくれることがあるかしら」
第4作「ティコとケプラー」
第5作「ハンカチを貸す理由」

登場人物

登場人物が未設定です

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小説情報

十五光年先の《連作シリーズ》

西乃狐  WesternFox

執筆状況
完結
エピソード
18話
種類
一般小説
ジャンル
恋愛・ラブコメ
タグ
恋愛, 大学生, 元カレ元カノ, 切ない, 小料理屋の女将, 思い出, 再会, 短編, 青春, 連作短編
総文字数
39,654文字
公開日
2020年07月27日 14:58
最終更新日
2023年01月24日 07:13
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