第18話 誤解

文字数 401文字

無鉄砲を勇気と誤解し、無知を純朴と誤解し、弱さを優しさと誤解し、憐憫を同情と誤解し、腰の重さを落ち着きと誤解し、主体性のなさを協調性と誤解し、下心を真心と誤解し、薄情を非常の情と誤解してくれたら、これ幸いである。
理解とは、多くの場合、誤解の代名詞である。美しく理解されたら「愛されている」と思えばいいし、酷く理解されたら「嫌われている」と思って間違いはない。
理解するとは認めること。思いやりとは好意的な誤解にすぎないのかもしれない。

どこで読んだのかは、忘れた。
おそらく池波正太郎の言葉と思う。

所詮、自分と、他人は「あかの他人」なのである。
心が、通じ合っているようで、「事情により装っている」が、実態であり、多々であるのが、「現実」ではないだろうか。

問題は、その「現実」を「わきまえている」か、「否」かであるし、そして、「私は、どうするのか」と思う。

何をどうしても、波風が立たない人生など、ないのだから。
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