第22話
文字数 1,848文字
夏休み
週に3回、午前中にシェアハウスで受験勉強することになった
強制的に・・・・・
毎年、夏休みはどこにも行かずに、家でゴロゴロできていたというのに!!!!!
一人でいるのは寂しい
でも・・・
一人でゴロゴロしてるのって最高!!!!!
小さい頃は、友達を作らなくてはいけないのだと思って、頑張って人に合わせてみたものの、全然、友達ができず・・・・・
勉強も運動も友達作るのもダメダメなあたしは、小3ですべてを諦めた
そこで、初めて気づいたことが・・・
諦めたとて、何も困ることがない!!!
ただ、こんなんでは、将来、まともな仕事もできないだろうと株を勉強しだしたが・・・
ま、株はこれから、これから!
でも、中2でフジやんという、最高の友達が出来てしまった!
なぜか、フジやんから、友達になろうって言ってくれたんだよなー
それが、未だに謎だ
あたしのどこが良かったのか?????
そして、シェアハウスのおばあちゃん達とも仲良くなった
椎名も・・・?
いや、あれは仲が良いわけではない
おばあちゃんに頼まれたからって、あんなに勉強教えてくれるなんて良い子なのよねー、変態だけど
でも、それだけで、あんなに熱心に教えてくれるのか??
まさか、あたしのこと・・・
フジやんも言ってたし・・・
うぎゃーーーーーー
「お前、何やってんだ?」と椎名に声をかけられた。
いつの間にか、シェアハウスに来ていたようだった。
「本当にスキだらけだな、お前。早く来い」と言ってシェアハウスに入っていく椎名。
追いかけてリビングに行くと、問題集の山があった。
朝九時から猛勉強させられ、いつの間にかお昼を過ぎていたようで、おじいちゃんがデイサービスから帰ってきた。
「優くん、もう2時よ。お昼食べないの?」と向井さん。
「草ちゃんが作ってくれるって言ってたんだけど。新作の味見してほしいって。でも、店、忙しいみたいでさ」と椎名が言った。
夏休みが始まり、いつものお客さんプラス、草太さんの友達も多く来ているようだ。
あと、T子と撮影したい人が列をなしている。
あー、草太さんのご飯で癒やされたいーーーー
ご飯食べたら、家でゴロゴロするんだー!
「草ちゃんのは夜、食べればいいわよ。お昼は、わたしが作るわね」と向井さんが言った。
「じゃあ、夜まで勉強だな」と椎名。
え?夜??
夜まで勉強って・・・
家でゴロゴロできないーー!!!
あたしの唯一の愉しみが
もう、帰りたいよー
おなかも減ったよーーー
「おい!一気にやる気を無くすな」と言う椎名を無視して机を睨んでいるあたしに、「残り物で悪いけど、これね」と、向井さんお昼ご飯を持ってきてくれた。
うわー!なんと美味しそうな!!
生姜たっぷりのナスの煮浸しとキンピラと筑前煮が豆皿に可愛く盛りつけされている
おにぎりは鮭とおかかで、海苔の良い香りがする
一口サイズで、お団子みたいに積んでいて、かわいい
そして、具沢山の味噌汁!!
今日は暑いから冷や汁もあるですと?!
ご飯足りないじゃーん
美味い!美味すぎる!!
「おい、食べ過ぎると眠くなるぞ。お前、勉強のストレスを食べることで発散するな」と椎名に言われたが、止まらないあたしの食欲。
ご飯を食べていると、大竹さんの息子の康夫さんが来た。
「今日、店休みにしてさー、朝から魚釣りに行ってたんだよ。そしたら見てよ、ほら!大漁!!だから、これ、差し入れねー」と満面の笑みで康夫さんが言った。
大漁だったのが、よほど嬉しいらしい。
カレンがいつの間にか来ていて、ニャーニャーと大騒ぎしている。
沢山の魚を見て興奮しているようだ。
大人たちはというと、大漁の魚を料理するのは大変と、悩んでいた。
そこに、カフェを終わらせた草太さんがあたしと椎名に謝りながら登場。
草太さんに事情を話すと「ぼくがやる!料理させてください。夕飯は、シェアハウスの皆さんのために一生懸命つくります!」と宣言。
「あたしも食べたい!」と、なぜかフジやんが。
「もちろん!藤田さんが、お店手伝ってくれて本当に助かったよー」と草太さん。
フジやんは、気分転換にカフェに来たらしいが、あまりの混雑ぶりに手伝わずにはいられなかったようだ。
えらい!
それでもって、かわいい!
なんで、こんな良い子があたしの友達なのか?!
康夫さんも「おれさ、・・・今日、泊まり当番じゃないんだけど、夕飯のときに来ちゃっても良い?」と参加決定。
今日の夕飯は、9人と一匹で食べることになった。
週に3回、午前中にシェアハウスで受験勉強することになった
強制的に・・・・・
毎年、夏休みはどこにも行かずに、家でゴロゴロできていたというのに!!!!!
一人でいるのは寂しい
でも・・・
一人でゴロゴロしてるのって最高!!!!!
小さい頃は、友達を作らなくてはいけないのだと思って、頑張って人に合わせてみたものの、全然、友達ができず・・・・・
勉強も運動も友達作るのもダメダメなあたしは、小3ですべてを諦めた
そこで、初めて気づいたことが・・・
諦めたとて、何も困ることがない!!!
ただ、こんなんでは、将来、まともな仕事もできないだろうと株を勉強しだしたが・・・
ま、株はこれから、これから!
でも、中2でフジやんという、最高の友達が出来てしまった!
なぜか、フジやんから、友達になろうって言ってくれたんだよなー
それが、未だに謎だ
あたしのどこが良かったのか?????
そして、シェアハウスのおばあちゃん達とも仲良くなった
椎名も・・・?
いや、あれは仲が良いわけではない
おばあちゃんに頼まれたからって、あんなに勉強教えてくれるなんて良い子なのよねー、変態だけど
でも、それだけで、あんなに熱心に教えてくれるのか??
まさか、あたしのこと・・・
フジやんも言ってたし・・・
うぎゃーーーーーー
「お前、何やってんだ?」と椎名に声をかけられた。
いつの間にか、シェアハウスに来ていたようだった。
「本当にスキだらけだな、お前。早く来い」と言ってシェアハウスに入っていく椎名。
追いかけてリビングに行くと、問題集の山があった。
朝九時から猛勉強させられ、いつの間にかお昼を過ぎていたようで、おじいちゃんがデイサービスから帰ってきた。
「優くん、もう2時よ。お昼食べないの?」と向井さん。
「草ちゃんが作ってくれるって言ってたんだけど。新作の味見してほしいって。でも、店、忙しいみたいでさ」と椎名が言った。
夏休みが始まり、いつものお客さんプラス、草太さんの友達も多く来ているようだ。
あと、T子と撮影したい人が列をなしている。
あー、草太さんのご飯で癒やされたいーーーー
ご飯食べたら、家でゴロゴロするんだー!
「草ちゃんのは夜、食べればいいわよ。お昼は、わたしが作るわね」と向井さんが言った。
「じゃあ、夜まで勉強だな」と椎名。
え?夜??
夜まで勉強って・・・
家でゴロゴロできないーー!!!
あたしの唯一の愉しみが
もう、帰りたいよー
おなかも減ったよーーー
「おい!一気にやる気を無くすな」と言う椎名を無視して机を睨んでいるあたしに、「残り物で悪いけど、これね」と、向井さんお昼ご飯を持ってきてくれた。
うわー!なんと美味しそうな!!
生姜たっぷりのナスの煮浸しとキンピラと筑前煮が豆皿に可愛く盛りつけされている
おにぎりは鮭とおかかで、海苔の良い香りがする
一口サイズで、お団子みたいに積んでいて、かわいい
そして、具沢山の味噌汁!!
今日は暑いから冷や汁もあるですと?!
ご飯足りないじゃーん
美味い!美味すぎる!!
「おい、食べ過ぎると眠くなるぞ。お前、勉強のストレスを食べることで発散するな」と椎名に言われたが、止まらないあたしの食欲。
ご飯を食べていると、大竹さんの息子の康夫さんが来た。
「今日、店休みにしてさー、朝から魚釣りに行ってたんだよ。そしたら見てよ、ほら!大漁!!だから、これ、差し入れねー」と満面の笑みで康夫さんが言った。
大漁だったのが、よほど嬉しいらしい。
カレンがいつの間にか来ていて、ニャーニャーと大騒ぎしている。
沢山の魚を見て興奮しているようだ。
大人たちはというと、大漁の魚を料理するのは大変と、悩んでいた。
そこに、カフェを終わらせた草太さんがあたしと椎名に謝りながら登場。
草太さんに事情を話すと「ぼくがやる!料理させてください。夕飯は、シェアハウスの皆さんのために一生懸命つくります!」と宣言。
「あたしも食べたい!」と、なぜかフジやんが。
「もちろん!藤田さんが、お店手伝ってくれて本当に助かったよー」と草太さん。
フジやんは、気分転換にカフェに来たらしいが、あまりの混雑ぶりに手伝わずにはいられなかったようだ。
えらい!
それでもって、かわいい!
なんで、こんな良い子があたしの友達なのか?!
康夫さんも「おれさ、・・・今日、泊まり当番じゃないんだけど、夕飯のときに来ちゃっても良い?」と参加決定。
今日の夕飯は、9人と一匹で食べることになった。
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