二千字で本格推理っぽい話を書く方法

作者 宮島荘永

[ミステリー]

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“僕”は三題噺3に取り組んでいた。得意なジャンルがミステリなのでそちらに寄せるとしたら、「足跡」は足跡なき殺人で決定。となると、ぬかるんだ泥や均された砂地より、雪の方が絵になる。雪は冬だから浴衣とは正反対だけど、そこを逆手にとってこれも謎にしちゃおう。真冬に「浴衣」を着て出掛けるなんて、普通はないもんな。残るは「ベース」か。ベースと言えば楽器か野球……犯行現場が野球のグラウンドってことにすればつながるぞ。よし、土台はできた。
さて、肝心のトリックをどうしよう……。

ファンレター

はじめまして

レターを失礼しますm(__)m 実は、数日前に御作の【その読み、当たってる?】も楽しく拝読しました。 私も言葉遊びを題材にした掌編を時々書いていますが、どうしても「ネタ」を優先にした、取ってつけたようなストーリーになってしまいます。 その点、御作は物語そのものも素晴らしく、ネタに強引に合わせたような齟齬もなく、完成度の高さに感服しました。 でもって、こちらの作品! こういうメタフィクションを、このペースで展開していくと、2000文字でどうやってまとめるのだろう? とハラハラドキド ... 続きを見る

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